言葉 ページ10
Aside
硝子の言葉に酷い罪悪感を感じた。
傑「それに対し悟は、真人を隠そうとしているように見える...君を手にかけてしまった罪悪感からかもしれない」
五条が？
傑「真人を祓うと殺気立ってる恵と絶対に祓わせてたまるかって目撃情報を隠蔽して回る悟。どちらにしたって今君が生きてるかどうかは関係ない。死ぬ原因になった真人を許さないという気持ちも手にかけてしまった罪悪感を拭いたい気持ちも、もう一生消えないんだから」
「君は一人で抱え過ぎたんだ」と頬をつねられた。
そうだ。
そうなんだよね。
私が何故か今生きてても、彼らの導火線にはもう火がついてしまっている。
今更後戻りができるほど弱い感情じゃない...
私は...選択を間違えてしまったらしい。
硝子「でまぁ、ぶっちゃけ話してもらっててもどうにもできなかっただろうけどな。Aは真人が何をしようと助けただろう。同じように恵達が何かしても助けた。Aにとって家族は何かと対比するにはあまりにもベクトルが重すぎた」
そういう硝子は私の頭をポンポンとすれば「タバコ行ってくる」と席を立った。
傑「悟から聞いたよ。私が悟と大喧嘩したとき、悟を導いてくれたのはAだったって」
そう言う夏油はいつもの胡散臭い笑みではなく、まっすぐ少年のような笑みを浮かべた。
傑「頼ってよ。私はAじゃないから何に悩んでるかなんて分からない。何を抱えてるかもね。でも、分かるように、分かり合えるように努力をするんだ。だって私達はたった四人の同期で親友なんだから」
夏油が五条と喧嘩した日。
五条が夏油に叫んだ言葉だった。
今なら、あの時の五条の言葉がどれだけ夏油にとって大きかったのかよく分かった。
ボロボロと目からこぼれ落ちる涙は、やり残した後悔があふれ出したからかもしれない。
あるいは、同期や家族たちへの想いかもしれない。
いずれにしたって、確かなことは私が泣いているということだった。
A「ありがとう...」
そういえば安心したような顔で夏油が私の頭を撫でた。
傑「やっぱり、Aの笑う姿はきれいだね」
「おかえり」と改めていう夏油に「ただいま」と目を見て返した。
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みんちょ - うへー！最&高。主様天才？もしくは神？？応援するしかないでしょう！！ (12月13日 15時) (
レス) @page7 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
しんらん(プロフ) - コメ失礼します。一作目から話に引き込まれて最新話まで読んでしまいました！話の書き方がうまくて尊敬です…！恵や五条達との関係性の変化や今後の展開が気になりすぎます。更新大変だと思いますが、無理せず自分のペースで頑張ってください！応援してます💗 (12月12日 22時) (レス) id: 60887a943f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2023年12月12日 15時
