任務 ページ8
Aside
A「わ、私、なんで見られてるの？」
穴が空きそうなほど見られ続け、痺れを切らした私はそう聞いた。
恵「...華奢だなと思っただけだ」ﾎﾟｯ
何？
ぽっ、て音がつきそうな感じで赤くなったけどどうしたの！？
何事！？
私が悪かったのかしら！？
恵「ちゃんと飯食えよ...心配になる」ｸﾞｲｯ
腕を引かれ超至近距離に恵。
今の体の年齢どうなってるのかはよく分からないけど生まれてから28年と少し...
息子に体を心配される日が来ました...
これは俗にいう介護で大丈夫そうですか？(白目)
「帰り伊地知さんにお願いして飯食いにいこう」と腕を組んだ状態で引かれる。
まだ、私、20代だとおもうんだけど...
まだ20代だって信じたいんだけど...
うなだれる私に「体調が悪いのか？ジッとしてろ。首に腕回せ」と過保護な恵。
あ...いよいよ老人介護だ...
まだお嫁にも行ってないのに20代で老人扱いされたので、今の子からすると多分20後半はババアなんだなぁと悲しくなった...
結局おんぶですらなく横抱きにされた。
あれやん、車椅子からお婆ちゃんをベッドに移すときのあれやろ。分かってるって。うん。
壮絶なキャラ崩壊に「知らん」と見ないふりをして車に戻れば伊地知が大騒ぎ。
伊地知「た、大変っ！！渡辺さん怪我をされたんですか！？」
恵「体がだるそうに見えたので呪霊の術にかかった可能性もあります」
A「そんな可能性ないから大丈夫だよ...怪我もしてないし...」
伊地知「で、でも、心なしか顔も白くなって...」
いや、本当に何にもないからね！？
顔が白くなってって寒い日のお婆ちゃんか！！
ただ乾燥してるだけだわっ！！
イジリのほうがまだマシだからマジレスはやめてぇー！！
恵「緊急車両並の緊張感で家入さんまでお願いします」
伊地知「分かりました！しっかり捕まっててください！」
あぁ...多分これ硝子たちに暫く笑いものにされるやつ...
諦めたような、何か悟ったような顔で外を見ていれば、大人のような優しい笑みを浮かべた恵。
いや、もう恵も大人なのだと感じた。
恵「大丈夫。家入さんなら絶対に治してくれる」
手まで握ってくれる恵に心の中で一言。
全然どこも悪くないからマヂレスやめて...。
散々な任務であった...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 888人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みんちょ - うへー！最&高。主様天才？もしくは神？？応援するしかないでしょう！！ (12月13日 15時) (
レス) @page7 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
しんらん(プロフ) - コメ失礼します。一作目から話に引き込まれて最新話まで読んでしまいました！話の書き方がうまくて尊敬です…！恵や五条達との関係性の変化や今後の展開が気になりすぎます。更新大変だと思いますが、無理せず自分のペースで頑張ってください！応援してます💗 (12月12日 22時) (レス) id: 60887a943f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊織 凛 | 作成日時：2023年12月12日 15時
