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事実 ページ22

Aside

真人と五条がまた追いかけっこを始めてしばらくすれば花御が帰ってきた。

花御「走るのなら外へ出なさい!!」

悟・真人「「はい」」

すると怒られた二人は本当に外に出ようとするのですかさず花御が本題へ。

花御「貴方は何をしに来たのですか」

そう言えば五条は「あ、」と思い出したようにこちらを見た。

悟「なぁ、お前って家に嫌われてんの?」

花御・真人((デリカシーなさすぎるだろ))

そう言われ、思わずビクリと肩を揺らした。
私の反応で察したのか理由を話し始めた。

悟「この間、御三家といくつかの家が集まる会合あってさ。話題は、お前の特級昇進で持ち切りだった。縁談の話が腐るほど出てたのにお前の親は何方か存じ上げないの一点張り。親が話しになんねぇから近々お前に直で接触してくる家の奴らとかいると思うから気をつけろよって忠告に来た」

そっか。
あの人たちには、やっぱり私は娘に見えていないんだ。

とうの昔から知っていた事なのにその事実にまだ心を痛める私がいた。

A「分かった。ありがとう」

そう言えば沈黙が訪れてしまった。

陀艮「ぶぅ...」

陀艮はまた泣きそうになりながら私の膝に擦り寄ってきた。

A「悲しくないよ。陀艮も花御も真人もいる。同期や後輩、津美紀ちゃんや恵くんだってね」

そう言って頭を撫でてあげてもやっぱり陀艮は瞳を潤ませていた。

A「報告書とか仕上げないといけないから、お部屋かえりますね。五条は忠告ありがとう」

逃げるように寝室に帰れば倒れ込んだ。







真人side

真人「ねぇ、Aの親ってどんな人?」

一向に変える気配を見せない五条悟にそう聞けば少し考える素振りは見せた。

悟「なんつうか。名家だし、最初の頃は政略結婚の相手探すのに躍起になってたイメージだな。御三家には腐るほど何度も来てたらしい。俺にも何度か来てたらしいし。そんな親が今は他人だから明らかに怪しいだろ」

なるほどねぇ...

悟「何、殺すの?w」

ゲラゲラ笑いながらそういう五条悟はコッチ側の人間に思えた。
自分以外の他者が生きようと死のうと自分との価値の違いを知っている。

真人「さぁ?でも、面白そう」

悟「えー、めんどくさそうの間違いじゃね?」

その日から俺に新しい遊びが増えた。

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虹心(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とっても面白いので大好きです!更新頑張って下さい! (12月7日 14時) (レス) id: 9e6108b140 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年12月6日 9時

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