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大切 ページ13

Aside

それからというものだ。

傑「やぁ、A」

A「うん」

夏油は私を見つけるなり犬のように駆け寄ってきては執拗く話しかける訳ではなく私が返しやすいよう軽い挨拶をしてくれるようになった。

傑「かい、か、かいわ、会話が...成立した...?」

夜蛾「っ!?どうしたA。具合でも悪いのか?」

夏油に返事をする姿があまりにも異様だったのか夜蛾先生も目が飛び出るほど驚いているし、なんなら返事された本人もすごい驚いている。

A「慣れようかと...思いまして...」ボソッ

ボソボソと話せばその光景はいつもの事だが、内容がポジティブすぎる私に「大人になったな...ズビッ」と男泣きしている夜蛾先生。

ポンポン

傑「ありがとうA」

何故か感謝された。
驚いてあとず去れば「少しやり過ぎたねw」と笑われた。

それから任務をこなしていつも通り家に帰る。

硝子以外のお友達...?
お友達ではない?

花御「嬉しそうですね」

陀艮「ぶぶー!ぶぅ〜♪」

二人のお迎えより早く帰れたため花御と陀艮とのんびりお茶をしていればそう言われた。

A「嬉しそう?」

花御「えぇ、随分と」

そう言われ、思わず高専であったことを話した。

花御「無理に友人と言う型にはめなくても、大切な人間と位置づけておくのも良いと思いますよ」

陀艮「ぶぅふぅ?」クイックイッ

自分は?とでも言いたげな陀艮。

A「陀艮も花御も大切ですよ」

花御「光栄ですね」

陀艮「ぶぅぶー♪」

いつの間にか花御も陀艮も家族のように親しくなっていた。
花御は、いつか見た誰かの母のような。陀艮は無邪気な子供のように感じる事が増えた。

真人「ねぇー!ご飯まだー!?おーなーかーすーいーたー!」

あれ、うち、呪霊託児所か何かだっけ?
呪霊、増えてね?

A「花御」

花御「はい」

A「陀艮」

陀艮「ぶぅー!」

A「誰だお前」

真人「ん?」

A「花御」

花御「はい」

A「陀艮」

陀艮「ぶぅぶー!」

A「誰だお前」

真人「ん?」

だめだ。点呼とっても一人合わないやつがいる...

とりあえず...

A「お迎え行ってきます...」

花御・陀艮・真人「「「いってらっしゃい/ぶ〜!/いってらっしゃ〜い」」」

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虹心(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とっても面白いので大好きです!更新頑張って下さい! (12月7日 14時) (レス) id: 9e6108b140 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年12月6日 9時

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