最強 ページ8
Aside
ミゲルが光の速さでやられたところで五条悟が飛んできた。
悟「その姿、どうにかなんない訳?」
猿の姿では戦いづらいため夏の姿になれば不快感を顕にした五条。
A「どうだい悟。そっくりだろう?」
口調を真似て煽ればボコボコと周りも見ずに青白い玉を放つ。
駄目だ、そろそろ逃げないとやられちゃうなこれ。
私の精神操作だって無敵じゃない。
一度かけた相手には操作内容の変更や、例え術の効力が切れても2度目の術をかけることはできない。
誰かの頭の中を覗いたときに見たコード○アスのあの目と似たような感じ。
つまり、1回限り。
呪霊だから人間離れした身体能力はあるものの、ガチギレてる五条悟相手に持って10数分。
まだ、ここで死ぬわけには行かない。
そう思い逃げる気でいたが、最強の名は伊達じゃなかった。
ガシッ
A「カハッ!」
悟「吐けよ。俺になんであんな術かけた?」
そっか。
夏が私と五条悟を戦わせたくなかった理由が分かった。
今まで術がかからなかった人間はいなかったのに...
無茶苦茶だ...
バレてしまったのなら仕方がない...
というか、最初からかかったフリをしてたのかな。
A「取引がしたい」
私のその言葉になんの反応すら示さず私をただ見つめた五条。
A「五条悟...アンタが未だに夏油傑を精神的にも、物理的にも助ける方法はないのかって。上からの命令との間で苦しんでるのはこの間見た」
その言葉に舌打ちをするも否定はしなかった。
A「もし、夏に...選ばなかった方法でもう一度やり直したいって気持ちが少しでもあったなら。私を悪者にして、夏...夏油傑を助けてあげてよ」
その言葉に空いた口が塞がらないといったように驚く五条。
悟「オマエに、なんの特がある」
A「あるよ」
何でかは口で説明はできないけど。
確かにある。
そう答えた私に少し考え込む五条。
悟「はぁ...考えても仕方ねぇ。オマエがお得意の気色悪い術で傑の頭の中覗いてこい。傑にそんな気ねぇなら俺がオマエごと殺す。傑にその気があるなら、オマエだけ殺す」
そういえば髪をワシャワシャと乱暴に乱して私の手を取った。
瞬きをする一瞬。
その一瞬で場所が変わり、すぐ側から夏の気配がした。
悟「頼む...」
私に頼んだ言葉なのか、
それとも、夏の気持ちへの願いなのか、
その言葉に背中を押されて私は夏の側に座った。
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moo(プロフ) - リクエスト作品ありがとうございます!ギャグとシリアスのハーモニーが最高に面白かったです!夏呼びが堪らなく愛おしいですー! (7月12日 4時) (レス) @page15 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 初コメ失礼します。七海建人のビビリなウサギちゃんと言うお話が大好きでいたのですが、伊織様だと知らず、ビビりましたw続編なのですが出ていないのでバグだと思います。もう一度設定する事をお勧めします!多分治ると思うので...更新無理のない程度で頑張ってください (7月10日 14時) (レス) @page12 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年7月9日 19時