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愚痴 ページ18

傑side

A「ぶっちゃけ...宿儺サンの愚痴でアンタがイカれてもあんまり私に損ないから大丈夫」グッ

清々しい笑顔で親指を突き立てて悠仁に言うAを見てスンッてなった。
A...クズじゃない?

悠仁「え〜!宿儺大好きじゃん。俺がイカれたらイジワルして宿儺出さないかもよ?」

ガシッ

A「ガキ。それ、だめ、ゼッタイ。ワシントン条約読み込めバカ。お巡りさんに訴えるぞ」

悠仁「Aがバカって言われる理由が分かったわ。無駄美人すげぇー」

宿儺大好きじゃん。
その言葉に内心穏やかじゃなかった。
必死に懇願するAを見れば当たり前か...

ガシッ

傑「悠仁、連れていくね」

悠仁「あ、げとーせんせ!俺も困ってたからありがとう!」

Aを俵のように脇に抱えてズンズンと高専敷地内の森の中を歩いた。
日陰になったところでAを持ったまま地面に背を向けて倒れ込んだ。

Aはビビってるけど知らない。

ギュッ

傑「A...好きだ...」

何故か涙が溢れた。
振られるのが分かってたから?
違う。

私がAを後ろから抱きしめるとお腹のあたりにある私の手を何も言わずにAは握った。

その何気ない気遣いに何度も救われると同時に、好きだ好きだという気持ちが募った。

だって、Aが他者に優しくしているところや好意を向けているところを見た事がなかった。
私にだけ向けているものだと思った。

それが、宿儺相手だとあっさり向けてしまうから、嫉妬のあまり頭の中がグチャグチャになったから。

A「それは、どういう...好き?」

背を向けていたAはくるっと回って私と目を合わせた。

傑「沢山...Aを愛したいっていう好きだよ。大切にしたい。私だけのものになってほしい。そういう好きだ」

そう言えば満面の笑みでAは返してくれた。

A「なら、私も好き」

私は驚きのあまり固まった。
顔をのぞき込んでくるAにハッとした。

傑「いつも...私はAに酷い事言っているのに?」

A「え、あれ全部本気で言ってたのか?蹴る??」

傑「嘘に決まってる。あと、、、悟に告白されたんだろう?」

A「夏しか見てないから五条見る余裕はないって断ったよ」

傑「は?」

嘘だ。嘘に決まってる。

そうAの言葉が嬉しくて胸が一杯になる一方で素直じゃない私がまだ悪あがきをしていた。

緊張→←知恵熱



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moo(プロフ) - リクエスト作品ありがとうございます!ギャグとシリアスのハーモニーが最高に面白かったです!夏呼びが堪らなく愛おしいですー! (7月12日 4時) (レス) @page15 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 初コメ失礼します。七海建人のビビリなウサギちゃんと言うお話が大好きでいたのですが、伊織様だと知らず、ビビりましたw続編なのですが出ていないのでバグだと思います。もう一度設定する事をお勧めします!多分治ると思うので...更新無理のない程度で頑張ってください (7月10日 14時) (レス) @page12 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年7月9日 19時

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