罪悪感 ページ22
Aside
どうしよう...
何っていえばいいんだろう。
貴方の体を奪った呪霊ですって言ったら...
どんなに悲しい顔をしてしまうんだろう...
悟「うさ子、大丈夫?」
急に声をかけられて驚いた。
顔を見上げれば、
悟「それ...六眼...どうして、今更出て...」
驚いた悟の顔。
A「五条、どうしよ...この人の体取っちゃったの...この人は行き場がなくて私に憑いてたのに、いつの間にか七海に憑いちゃって...。七海にもこの人にも私が迷惑かけてるの...どうしたらいいの?私は...いらない子?」
頭がグチャグチャになって、涙が止まらなかった。
誰かの幸せを奪って生きていた自分に。
罪悪感に押しつぶされそうだった。
今頃、私の体にこの人がいれば特級術師って言われてて、五条家にも認められて...
悟「どういうこと?」
困惑する五条と、七海の体の中の人に全てを話した。
五条も複雑な顔をしていた。
話が終わっても、話が重すぎて誰も何も話始めなかった。
建人(?)「今は、幸せ?」
七海の中の人は私を抱きしめて聞いてきた。
何と答えていいか分からなくて。
言葉に詰まって。
でも、嘘はつきたくなくてコクリと頷いた。
建人(?)「私は、痛くて、苦しくて、息をするのも辛かった」
その人の言葉に息が止まりそうだった。
建人(?)「だから、私の分も沢山笑って?解呪の方法が分かったら...その時は、ちゃんと祓ってね。それから、この体の持ち主の人にも、ごめんなさいって伝えて欲しいんだ」
この人が本当はどう思ってるかとか分からなくて。
本当は生きたいんじゃないかって思ってしまって。
素直にその言葉に頷けなかった。
五条も、何だか泣きそうな顔をしてた。
建人(?)「お名前、聞いてもいい?」
A「Aっていうの...七海が付けてくれたの...」
建人(?)「そっか。七海さんていうのはこの体の人?」
A「うん」
建人(?)「じゃあ、解呪の方法が分かるまで、Aちゃんと一緒に遊びたいな...。ダメですか?"若"様...」
その提案に驚いた。
でも、もっと驚いたのは五条だった。
悟「僕の事...知っててくれてたんだ」
建人(?)「失礼なのは、分かってはいるんですが...私と同じ年に六眼を持って生まれたというお話を聞いて、勝手に兄のように思っていたんです」
「だから、知ってました」と言えば五条の涙腺は崩壊していた。
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ユズナ - 読ませていただきました!めっちゃうさぎさんかわいかったです!正直七海とくっついて欲しかったのと五条とくっついて欲しかったので半々でして両方とくっついてくれてうれしかったです! (7月10日 22時) (レス) @page36 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - コメント返しありがとうございます!【立てば芍薬、座れば牡丹、走る姿は鬼の嫁】も気長に待っています〜!リクエスト良いのですか⁉夏油×(小)猿を…!夏「猿が…」猿(呼んだ?)首コテ。夏「君の事じゃないよ」みたいのが読んでみたいので御一考頂けますと幸いです。 (5月19日 2時) (レス) @page37 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 完結おめでとうございます!七海×兎が最高に面白かったです!過激派も是非とも宜しくお願いします! (5月16日 3時) (レス) @page36 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年4月30日 2時