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代償 ページ21

Aside

七海が呪われたって聞いたあと、五条達が私と七海を2人にしてくれた。

七海の目には光がなくて、目を合わせても合っているのかも分からなかった。

七海と灰原を守るって決めて頑張って練習した。
七海に褒めてもらいたくて沢山頑張った。

なのに、

A「七海、ちゃんと毎日乾燥パパイヤばっかりじゃなくて牧草も食べたんだよ?体術の勉強もして、呪力のコントロールも覚えたんだよ?褒めて...撫でて...」

何を言っても返してくれないの。
七海が七海じゃなくなっちゃった...

まだ恩返しもできてなくて...

七海、守れなかった...

A「七海、聞いてよ。五条に七海は治るか聞いてるのに、教えてくれないの...硝子も夏油も黙っちゃうの...」

七海、七海と何度呼んでも帰ってこない返事に涙が溢れた。

建人(?)「え、えっと、泣かないで。どこか、痛いの?」

七海の声!!
そう思って顔を向ければ、七海である事は間違いない。
でも、七海じゃない...

A「誰?七海の中で、何してるの?」

そう聞けば困ったような顔をされた。

建人(?)「ごめんね!気づいたら、こんな事に...きっと、術が失敗したのね...」

そういう誰かは悲しげな顔をしていた。

建人(?)「ごめんなさい、本当に、ごめんなさい...」

あれ、何だかいつもと目が違う...
沢山、情報が入ってくる...

泣くその人に流れる呪力が見えた。
呪力はあるのに術式はない。
でも、その人に流れる呪力を私は知ってる。

自分の目で自身の腕を見た。
その人の呪力は私の中にも少し流れていた。

私の中で一致した瞬間だった。

私のこの体、半人間半呪霊化は術が失敗した時の代償。
それが成功していれば、呪霊の持つ術式を人間に移転することができるというものだった。

そして、術式を移転させるためには、
2つの魂を1つの体に集約させる必要があるって五条が言ってた。

私には、生まれたときの記憶がない。
記憶があるのは、何故か沢山の人からの攻撃を受けていて、そこから逃げた事。
それ以降の記憶。

A「おねえ、さん?...何歳?名前は?」

嫌だ、聞きたくない...

建人(?)「私は...お姉さんで合ってるよ。17歳。名前は生まれたときからないの。でも苗字は"五条"って言われてる...」

その人には、生まれたときからの記憶があった...
じゃあ、私は...最初から呪霊だったんだ...

術が失敗した時にお姉さんの魂を押し出して、体を...

奪っちゃったんだ。

罪悪感→←呪い



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ユズナ - 読ませていただきました!めっちゃうさぎさんかわいかったです!正直七海とくっついて欲しかったのと五条とくっついて欲しかったので半々でして両方とくっついてくれてうれしかったです! (7月10日 22時) (レス) @page36 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - コメント返しありがとうございます!【立てば芍薬、座れば牡丹、走る姿は鬼の嫁】も気長に待っています〜!リクエスト良いのですか⁉夏油×(小)猿を…!夏「猿が…」猿(呼んだ?)首コテ。夏「君の事じゃないよ」みたいのが読んでみたいので御一考頂けますと幸いです。 (5月19日 2時) (レス) @page37 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 完結おめでとうございます!七海×兎が最高に面白かったです!過激派も是非とも宜しくお願いします! (5月16日 3時) (レス) @page36 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年4月30日 2時

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