いつもの風景 ページ8
NOside
一撃で周りの鬼はみんな焼けた。
そして...
A「何これ...私の手も真っ黒焦げじゃないのよ...。本当に...汚いわ...」
何故かAの刀を握っていた両手も黒く変色し、ただれていた。
錆兎「おい義勇!いた!あの女だ!」
義勇「こ、これって...」
暫くすれば夜が明けた。
そして明けてから少しした頃。
鱗滝に言われ、Aを探しに来ていた錆兎と義勇がAの目には写った。
錆兎「俺が背負う。義勇はその大きい刀持て」
そう言って錆兎はAを背中に背負わせたが、手にもう力が入らないのかしがみつく事すらできないAの様子を見て、前に抱いた。
A「なんでそんなに...ボロボロなのよ。私の服が...汚れるじゃない」
そんな声が聞こえ、錆兎と義勇がAを見れば...
A「遅いわよ...。いっぱいウヨウヨと鬼はいるし...技を使えば手は黒焦げ。わんこはどれだけ呼んでも来てくれないし...」
ボロボロと大粒の涙を流しながら怖かったと素直に言えないAがそこにはいた。
錆兎「お前の...。"A"の方がボロボロじゃないか...。俺達の方がよっぽどキレイだな」
錆兎は少し涙ぐみながらそう言う。
「そうね」なんて突然素直になるAに義勇は「手が焦げてただれてるのは笑えないな...」なんて呟いた。
そして、そこまででAの意識は途絶えた。
◆
◆
◆
NOside
A「目覚めたと思ったらなんなのよ。お前はなんで天井にいるわけ?まさか私の寝込みを襲おうとしてた訳?甘いわね。私は鬼との死闘で強くなったの。お前なんぞに負ける気はないわよ?」
ガチャン
義勇「"A"が...起きたと思ったら壊れている...だと?わんこに何と言えば...」
Aは目覚めるとすぐ真上の天井に男爵(ゴキ)が張り付いているのが目に止まった。
そして男爵に一方的に話しかけるAを見て義勇は皿を割った...
錆兎「どうした!義勇...ん?」
A「えっ、はっ、ちょっ、まっ。動くんじゃないわよ!私の突き技が炸裂するわよ!?い、言っておくけど私の突きは鬼の喉をも貫通するわよ!?い、やっ!ちょっ!本当に無理だから!やめっ!いやぁぁぁっ!!」
そして目覚めてすぐこのテンションであるAに錆兎は呆れていた。
錆兎「鬼倒したのにゴキブリにそのザマじゃ...この先思いやられるな...」
A「いいから助けなさいよ!!貴方達大人気ないわよ!!」
錆兎「子供だが?」
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とわ(プロフ) - すごく面白いです!質問ですが執事さんっていくつぐらいですか? (2019年9月13日 8時) (レス) id: a4e9e4fefa (このIDを非表示/違反報告)
安倍川餅 Gurmi(プロフ) - 村田さんの溢れ出す常識人ママン感...あ、好きです!これからも頑張って下さい! (2019年9月11日 23時) (レス) id: e64fb17954 (このIDを非表示/違反報告)
二次元は癒し(プロフ) - こんなに面白い作品久しぶりに読みましたw更新頑張って下さい。応援してます! (2019年9月11日 20時) (レス) id: 39bcbfc432 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - めっちゃ面白いです!!更新頑張ってください! (2019年9月1日 8時) (レス) id: a4b65807ec (このIDを非表示/違反報告)
りな - 最高!!この作品めちゃくちゃ良かったです!!面白かったです!!更新楽しみにしてます!応援します!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2019年8月25日 20時