【ブラコン】宝物はそこにある (ページ4)

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～第四衝突～ページ4

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ドラマの撮影現場に着いた椿と梓は忘れ物した当の本人を探していた。

椿｢まだドラマの撮影始まってないみたいだな。楓はどこにいんだ?｣

梓｢あそこにいるの楓じゃない?｣

梓が指さした方向にポニーテールをして制服姿のかーいい女子がいた。

椿｢あれ、楓??｣

梓｢普段とは全然違うけど間違いなく楓だよ。｣

いつもと雰囲気が全然違うから楓にみえなかった。

俺らの姿に気づいた楓がこっちへと走ってきた。

楓｢椿お兄ちゃん!梓お兄ちゃん!何でここに??｣

梓｢もう･･･何でじゃないでしょ。台本と眼鏡忘れてたよ。気づかなかったの?｣

楓は忘れ物の存在にすら気づいていないようだった。

楓｢あっ､､､ほんとだ、、。｣

バッグの中身を確認してからようやく忘れてた事に気づいたみたい。

梓｢全く･･･僕達が届けに来なかったらどうするつもりだったの?｣

いつもより梓がキツイ言い方をしていた。

楓｢今回は台本と眼鏡を忘れても大丈夫だったんだけど、次からは気をつけます･･･。｣

楓は梓と同じで目が悪いから普段は眼鏡をかけてる。

梓｢これからは気をつけるように。｣

楓｢うん。本当にごめんね。｣

ドジする事が多い楓だけどなんだかんだいって梓は楓の事構ってるわけで
俺は当然構うけど

風斗｢楓姉さん!そろそろ始まるよ･･･って何でアンタらここにいるわけ?｣

楓を呼びにきた風斗が冷たい視線を向けてきた。

椿｢何って、楓が台本と眼鏡忘れてたから届けに来たんだよ!｣

風斗｢楓姉さんは台本をちゃーんと!暗記してるんだから必要ないし!それにドラマの撮影とかの時はコンタクトしてるんだから眼鏡なんていらないよ。そんな事もわかんないわけ?｣

俺らより年下のくせに偉そうに言ってる風斗にイライラした。

楓｢風斗、私が困るだろうと思ってわざわざ届けに来てくれたんだからそんな言い方しないの。本当に2人ともありがとう。せっかく来てくれたんだから見学していって。｣

風斗｢楓姉さん何言ってんの?!｣

楓｢わざわざ来てくれたのにこのまま帰すのはなんだか申し訳なくて。見学は自由なんだし。｣

風斗は納得いかない感じだったがとりあえず俺と梓は見学していくことにした。