【ブラコン】宝物はそこにある (ページ1)

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～第一衝突～ページ1

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誰にでも宝物の一つや二つはあるもの

けど、俺は宝物というものがいまいち見当たらない。

そんな事を思いながらリビングに行くと…

梓｢おはよう、椿。｣

大好きな梓がいた。

椿｢おっはよー!梓ー★ぎゅーっ｣

いつものように梓に抱きついた。

梓｢椿、毎回毎回抱きついてこなくていいから…｣

椿｢えー!いいじゃん★なんだかんだ言って梓だって嬉しいくせにー。｣

梓｢はぁ…もういいよ。｣

いつもこのパターンの繰り返し

それでも梓とこうやって居られることが何より嬉しいんだよな。

???｢椿お兄ちゃん、梓お兄ちゃん、おはよう…。｣

階段の方から可愛らしい声がしてきた。

梓｢おはよう、楓。眠そうだね…。｣

俺たち朝日奈家の長女であり8番目である楓が起きてきた。

椿｢楓ー!おっはよー★ぎゅーっ｣

楓｢わぁ!椿お兄ちゃん、苦しい…｣

楓は俺の腕に簡単におさまるくらい小柄で温かかった。

梓｢椿、苦しがってるよ。｣

椿｢だいじょーぶ★寝てると思うから。｣

梓にそう言って自分の腕に目を向けると楓は眠っていた。

なんかぎゅーっとしてもらったら落ち着くみたいで寝てしまうらしいんだよな。

梓｢本当に落ち着くんだね。すごく気持ちよさそうに寝てる。｣

椿｢だよなー。すっげぇー癒されるんだけど。｣

???｢ちょっと!何してんの!?アンタら。｣

癒しの時間を満喫していたらそのムードを壊す声がした。