愛してる3 ページ3
次の日
病気に泊まらせてもらった俺は、先生に起こされ一松の病室へ急いだ
「一松!!」
「か…ぁまつ……」
「一松！まだ……まだ早いだろ…これからも色んな所行くんだろ…？色んな事一緒にするんだろ……!?」
「ごめ……ね……」
「愛してる！だから！何処にも行くなよ…！」
「ぼくも、あい……してる…」
無機質な機械の音が、病室に鳴り響いた
目の前で呼吸器を外したり、色々しているこの様子を見ていれば
あぁ、本当の事なんだな
なんて思い知らされた
もう、この世に一松の存在は無いのだと
「松野さん……」
立ち尽くす俺に声がかけられて振り向けば、一松の担当の先生が立っていた
「今日の早朝に、これを貴方に渡してくれと頼まれまして…昨日の夜中、書いてたみたいです」
そう言って、白い便箋を渡された
「松野さんを呼ぼうかと聞いたのですが…本人が固く断られまして」
申し訳ございません。と先生は頭を下げた
封筒を見れば、『カラ松へ』と一松の字で書かれている
「カラ松へ
カラ松がこれを読んでるということは、僕は死んでるんだろうね…なんてありきたりかな
本当はね、去年から言われてた事なんだ
それで久しぶりに検査に来たら、余命が縮んでた
黙っておけるなら、言いたくなかった
もしそれをカラ松に言ったとしたら、カラ松は泣いてくれる
僕の事で泣いてるカラ松を見たくなかった…
そんな自分の我が儘で、ずっと黙ってた
でもこの間、ついに半年の余命を告げられて
このまま隠すのは難しいって思ったから、カラ松にも教えた
だって、カラ松の事だったら、僕が急に居なくなったら毎日生きる気力を失ってそうだから
僕の事を思い続けて、自分を責めたりして
カラ松がカラ松じゃなくなってるような気がしたから…
でも、カラ松と居られて良かったと思ってるよ
一緒に何処か行ったり、何か食べたり、一日くっついていたり
カラ松と付き合えて良かったなって思ってる
僕のお願いを聞いてくれて、ありがとう
沢山の幸せと思い出を、ありがとう
来世でも、カラ松と一緒に居られたらな。なんて願ってもいいかな？
一人になってもずっと空の上から見守ってるからね
僕の事は忘れて、幸せな人生を歩んでください
カラ松だったら、リア充になっても許してあげる(笑)
でも、これは変わらないよ
ずっとずっと、大好きです
愛してる
一松」
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雨音@低浮上になります。(プロフ) - 夜璃咲さん» ありがとうございますっ…(泣)もう壊滅的で死にそう……。テストの順位が上がれば天月ツアーに行けるのだが…… (2017年10月8日 22時) (
レス) id: 8334af748d (このIDを非表示/違反報告)
夜璃咲 - 頑張れ頑張れ雨音ちゃんっ！(テストのこと) (2017年10月7日 18時) (レス) id: b0eefcb31c (このIDを非表示/違反報告)
梨苺 - はい！いつでもどうぞ！ (2017年7月24日 22時) (レス) id: 62ce03ddcd (このIDを非表示/違反報告)
雨音@ねむり猫の何でも屋(プロフ) - 梨苺さん» はい、ありがとうございます！では、お言葉に甘えてそうさせていただきますね(・∀・)ノ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 8334af748d (このIDを非表示/違反報告)
梨苺 - はい！ いつも相談ばかりですみません。 雨音さんも何かあったら遠慮なく相談してください！ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 62ce03ddcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/iorin01031/
作成日時：2017年6月25日 21時
