友達?恋愛?それ以上。 ページ23
太宰「A…そろそろ、出勤したいのだけど…」
A「ん…誰」
太宰「私だよ」
と顔をのぞき込み髪を撫でようとすれば
手を払われた。
太宰「私はこれから出勤するのだけど、1人で大丈夫?」
A「朝起きて一番に見るのが中也じゃないとこうも寂しいものなのか…」
太宰「聞いてる?」
A「聞いてる、大丈夫。」
太宰「お昼までには戻るから」
A「一生帰ってくんな」
太宰「…。昨日は可愛かったのにな…」
A「うううるせぇ!とっとと行けタコ!」
と中也のような事を言うA
太宰「じゃあ行ってくるから」
とまだベッドの上に座っているAの前髪をかきあげ触れるだけのキスをした
✱
A「中也…」
と誰もいなくなった部屋で呟いた
太宰との行為を反芻し罪悪感だけが胸の奥でドロドロしている。
声を聞きたくなった。
触れたくなった。
太宰という虚像を見る度、余計虚しくなった
✱
支度をして
少しぼうっとしている間に寝てしまっていたらしい。
やることがないと逆に気疲れした。
太宰「ただいま」
A「…。」
太宰「おかえり…は?」
とAの顎を掴んで無理やり目を合わせる。
こんな奴が芥川の憧れなのかと…残念に思った。
梓苑の気持ちもわかるような気がした。
A「おかえり」
太宰「ただいま、A」
ちゅっ
A「おい、もう気が済んだろ。借りは返した」
太宰「そうなのだけど、中也のこと考えてる時がムカつくから邪魔したくなるのだよね」
A「…性格悪っ」
太宰「中也に会いたい…?」
A「あたりまえ」
太宰「ま、会わせないけどね」
A「…っ!」
と手が出そうになるのを必死に抑える
太宰「いつか私が一番って言わせて見せるよ」
A「はっ、催眠術があっても無理だな、中也がいいんじゃなくて、お前じゃなきゃいいんだから」
太宰「酷いな、私だって傷つくことくらいあるよ…?友達だと思っていたんだけど」
A「…友達としては嫌いじゃないよ」
太宰「A、今夜シよ」
A「馬鹿かお前。今そんな雰囲気じゃなかっただろ」
太宰「え、今でもいいのだけど」
A「死 ねっつ!」
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夜の部は飛ばしますね、機会があったら番外編にでも書きます
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作者名:葵 | 作成日時:2017年5月14日 21時