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友達?恋愛?それ以上。 ページ23

太宰「A…そろそろ、出勤したいのだけど…」

A「ん…誰」


太宰「私だよ」
と顔をのぞき込み髪を撫でようとすれば
手を払われた。

太宰「私はこれから出勤するのだけど、1人で大丈夫?」

A「朝起きて一番に見るのが中也じゃないとこうも寂しいものなのか…」


太宰「聞いてる?」


A「聞いてる、大丈夫。」


太宰「お昼までには戻るから」


A「一生帰ってくんな」


太宰「…。昨日は可愛かったのにな…」


A「うううるせぇ!とっとと行けタコ!」

と中也のような事を言うA


太宰「じゃあ行ってくるから」

とまだベッドの上に座っているAの前髪をかきあげ触れるだけのキスをした



A「中也…」

と誰もいなくなった部屋で呟いた

太宰との行為を反芻し罪悪感だけが胸の奥でドロドロしている。

声を聞きたくなった。

触れたくなった。

太宰という虚像を見る度、余計虚しくなった


支度をして
少しぼうっとしている間に寝てしまっていたらしい。

やることがないと逆に気疲れした。

太宰「ただいま」


A「…。」


太宰「おかえり…は?」

とAの顎を掴んで無理やり目を合わせる。
こんな奴が芥川の憧れなのかと…残念に思った。
梓苑の気持ちもわかるような気がした。

A「おかえり」


太宰「ただいま、A」

ちゅっ


A「おい、もう気が済んだろ。借りは返した」


太宰「そうなのだけど、中也のこと考えてる時がムカつくから邪魔したくなるのだよね」


A「…性格悪っ」


太宰「中也に会いたい…?」


A「あたりまえ」


太宰「ま、会わせないけどね」


A「…っ!」
と手が出そうになるのを必死に抑える


太宰「いつか私が一番って言わせて見せるよ」


A「はっ、催眠術があっても無理だな、中也がいいんじゃなくて、お前じゃなきゃいいんだから」


太宰「酷いな、私だって傷つくことくらいあるよ…?友達だと思っていたんだけど」


A「…友達としては嫌いじゃないよ」


太宰「A、今夜シよ」


A「馬鹿かお前。今そんな雰囲気じゃなかっただろ」


太宰「え、今でもいいのだけど」


A「死 ねっつ!」


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夜の部は飛ばしますね、機会があったら番外編にでも書きます

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2017年5月14日 21時

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