検索窓
今日:33 hit、昨日:8 hit、合計:123,370 hit

「サマータイム・メモリー」:3 ページ42

ゲームの専門店に着くと、彼は早速真剣な眼差しで様々なジャンルのゲームを見比べていた。少し前に彼がゲーム好きと言っていた言葉がふと頭によぎる。

私は、というと。すっかり自分の欲望に負けて、新作ゲームを買ってしまったのでビニール袋を提げて彼の横で一緒にゲームを見ていた。

「それ…ホラーゲームですよね?ハヤトさん、そういうのも平気なんですか?」

「基本的に面白かったら何でもやりますよ。何だか私ってこういうのにあまり驚かないみたいなので」

意外だった。ハヤトさんならコントローラーを震わせながら汗だくでホラーゲームをやりそうだったので、無心でゲームを進めていく彼の姿を思い浮かべて少し笑ってしまう。

そんなことを話してしばらく過ごしていると、LINEで緑仙さんから昼食休憩の集合がかかったので、私たちは慌ててフードコートへ向かった。



フードコートでそれぞれファーストフードを食べながら、買い物の感想を話したりしていた。緑仙さんと夢追さんは本屋で漫画を買ったようだった。

私と緑仙さんは他の二人よりも早くに食べ終わり、ハヤトさんと夢追さんが完食するのを待っていると、緑仙さんが声を掛けてきた。

「ねぇAさん、ちょっと僕と一緒に二人だけで買い物しない?」

私はジュースを飲んでいたストローから口を離し、緑仙さんの顔を見る。

「いいですけど…どこに?」

「いい機会だし、僕がAさんの服選ぶの手伝うよ。Aさん可愛いから色んな服似合うと思って」

そう楽しそうに提案する緑仙さんの言葉を聞く私に、ハヤトさんが割って入るように立ち上がって声を掛けた。

「Aさんが行くなら私も行きますよ」

「んー、悪いけどハヤトとゆめおは一階の広場で待ってて。終わったら行くから、サプライズ的なことで」

人差し指をぴんっと立てて小悪魔っぽく笑う緑仙さんを横目に、私はその提案に賛成を示した。そろそろ夏物の服が欲しいと思っていた頃なので、丁度良い。

私はそのまま緑仙さんに手を引かれ、フードコートを後にした。

「サマータイム・メモリー」:4→←「サマータイム・メモリー」:2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
設定タグ:夢小説 , 加賀美ハヤト , 2434   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

HUMIZUKI・文月 - 加賀美インダストリアルって確かオモチャの会社じゃなかったでしたっけ?まだまだ、浅いので間違ってたらごめんなさい。とても楽しく拝見しています! (2021年8月8日 22時) (レス) id: 600526697d (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 甘鶴摩未来さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて幸いです。第二幕もどうぞよろしくお願いします。 (2020年5月30日 14時) (レス) id: 472e77b4e7 (このIDを非表示/違反報告)
甘鶴摩未来(プロフ) - にじさんじの夢小説を探してて、読み始めたのですが本当に素敵な作品だと思いました!第2幕も楽しみです!! (2020年5月30日 13時) (レス) id: c441c2b911 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 究極のかにかまさん» 究極のかにかまさん、コメント、さらにはTwitterのフォローまでありがとうございます!とても嬉しいです。頑張って書きますのでどうぞよろしくお願いします。 (2020年5月16日 15時) (レス) id: 472e77b4e7 (このIDを非表示/違反報告)
究極のかにかま(プロフ) - 初コメント失礼します。興味本位で入ってみた小説なのですが、とても面白いです。Twitterの方もフォローさせて頂きました。これからも応援しています。 (2020年5月16日 14時) (レス) id: 65c58cf727 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊織 | 作成日時:2020年5月11日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。