十四曲目 ページ14
レオ side
「おはようございます、ふたりとも。よく眠れましたか？」
「あぁ！煩い！ちょっと黙ってて！すぐ終わるから！」
「あいつが曲作ってる時に声かけないほうがいいんだゾ…」
「できた！はいお前たちにあげる！音符読めるかは知らないけど！ていうかこの世界に音符存在するのかも知らないけど！曲名は幽霊の歌！」
「あ、あぁ、ありがとう…」
「幽霊が引いてるんだゾ……」
「…こほん。おはようございます、昨日は良く眠れましたか？」
「気づいたらあさになってた！」
「ベッドに寝そべったらそこが抜けてびっくりしたんだゾ！」
あはは！どんだけボロいんだよこのオンボロ寮！
「急になれない環境へ放り込まれたのですから不安なのも当然です。ですが現実は住々にして厳しいもの…受け入れて前に進みましょう！
さて、そんなわけで本日のお仕事についてお話があります。」
「仕事？作曲の依頼なら任せてくれ！」
こっちの世界でも作曲家として働きたいな！
「いえ、学園内の清掃です。今日はその中の正門から図書館までのメインストリートの清掃をお願いします。
いいですか、月永君。昨日のような騒ぎを起こさないよう、グリムくんをしっかり見張っててくださいね。」
「わかった！」
「……少々不安ですが頼みましたよ。昼職は学食で摂ることを許可します。では、しっかり業務に励むように。」
そう言って学園長はオンボロ寮から出ていってしまった。
なんか学園長最初に酷いこと言わなかったか？
「ちぇっ……掃除なんてやってられねぇんだゾ。」
奇遇だな！俺も掃除は嫌だ！
「オレ様にも魔法の授業で、バーン！ドドドーン！って
カッケー魔法撃ちまくりたいんだゾ〜。」
それはわからん！
「とりあえず学校行かないか？学園内どうなってるか気になるしな！インスピレーションがわきあがってきそうだ！」
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作者名：泉織 | 作成日時：2023年11月6日 19時
