ハイヒール ページ4
『ハイヒールをこつこつ鳴らして歩く大人の女性が好き…』
ハイヒールなんて普段履かないよ…いっつもスニーカーやし…
いや、そもそもスニーカーの方がめっちゃ楽やん。走りたいって思った時に走れるやん!←
そんな愚痴を廉にぶつけていたら、
「平野のためちゃうんか?
好きなやつのためなら何でも出来るやんな〜?
え、それともお前の愛はその程度やったん?
へぇ〜そうなんや〜。」
嘲笑う様に私を見てきやがった。
うざい。うざいけど、否めない…。
そうやん。平野のためやろ?自分、頑張らんと。
翌日、ハイヒールを買いに行くことにした。
『わぁ、かわいい〜♡』
ピンクのパンプスがとても可愛いくて、よしこれにしよ!っと衝動買いしようとすると、買物に付いてきた廉が
「子供っぽいな〜
大人の女性と言えば赤やろ…」
「なっ…!!いいんやよ!ヒールはヒールやもん!」
『え?俺が言っとるんよ?
学校で1番モテる永瀬廉様のアドバイスが聞けんのか?』
「はい、買います。赤にします。」
はい、それでよろしい。と私の頭をポンとたたくと微笑む廉。
ドSやけど、優しい…のか?
『ふふ〜どう?どう?』
早速家に帰って履いてみて、廉に見せる。
「あー、似合っとる似合っとるー」
スマホを触りながら適当に返事する廉。
『ひどっ!』
若干悲しくなって、落ち込んでいると
廉は私の目の前に来て私をのぞき込む。
「これで平野もイチコロやろ!笑笑」
白い歯を出してニコッと笑う廉に少しはキュンとしたかも。
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作者名:刹那 | 作成日時:2017年3月12日 21時