オタク ページ1
『ぁぁぁぁ〜 かっこいぃ〜』
私、長濱Aはジャニオタである。
担当は平野紫耀。
ルックスといい、声といい、あの方に勝るものはいないのである。
「るせぇな…」
私の隣で文句を言っているやつは永瀬廉。
親同士が同級生で、家族ぐるみで仲良くしており生まれた時からずっと一緒である。
いわゆる幼馴染だ。
といっても、漫画のように
幼馴染に恋をしていてぇ♡でも関係が壊れるからこの気持ちは絶対に秘密なのっ♡というのは断じてない。
私は平野しか見ていないのである。
廉は学校でモテてて、皆から「かっこいぃ〜♡」だなんて言われているけど私からしたら、は？こいつのどこがええの？って感じやし、平野のが百倍、いや千倍？それ以上かっこいいわって感じやんな…
「…あん？何か言ったか？」
おっといけない、どうやら私、声に出しちゃってたみたいです←
それにしても廉様、こわし。
思い切り睨まれてます←
「てか、平野って誰やねん。」
『いつもゆーとるやろー。私の大好きな人やん〜。』
もー、廉ったら忘れやすいんだからっ♡
「あっそ。」
ひっでぇぇぇぇ。自分から聞いてきたんだろぉぉっ。←
「お前、そろそろ現実見ろや？
高校2年にもなって彼氏1人も出来てないとか、やべぇぞ？」
『…』
確かにそうかもしれん。
アイドルと付き合えるなんて夢のまた夢やんな。
『ん…分かった…私現実みるよ…』
「分かったんならいいんや。」
『…私、平野に釣り合う女の子になるっ！！』
「は？」
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作者名：刹那 | 作成日時：2017年3月12日 21時
