romance。。。25 ページ26
さて、
座ってもらったはいいものの、この後どうすりゃいい?
貴「……どうしたわけ。」
幸村「…え、何が。」
((
何が!?
何がって…あきらか可笑しいのはアンタだろ。
貴「何かあったの、って聞いてるんだけど!?」
すこし語尾がきつくなる。
幸村「…いい、天気だね。」
貴「はい!?」
会話にならない←
話が通じてないのか、はたまた聞いちゃいないのか。
ぼんやりと視点の合わない幸村精市。
…ついに頭が逝ったのだろうか?
貴「ねぇ、ほんとに…何かあったの?大丈b___」
大丈夫?
そう聞こうとしたが、幸村精市の表情を見て台詞を飲み込む。
幸村精市の顔が
真っ青だったから___。
(!?)
何だ、何だ、何なんだ。
貴「ちょ、どうした!」
かなり本気で私が声をかけると、
幸村精市は、ぐったりと机に突っ伏した。
幸村「……良かった。」
貴「は!?」
真っ青な顔を隠すように幸村精市はボソッと言った。
幸村「風邪…治って、良かった……」
そんな事かよ!!
と思った。
でも____
幸村「家に帰ってから…ずっと考えてた…。」
ぼそぼそ、くぐもった声で喋る。
寝起きのようなその声。
きっと昨日はろくに寝ていないのだろう。
幸村「…ただの風邪じゃ無かったら、どうしようって。
俺みたいに、なったら…どうしようって怖かった。」
あ…。
そっか、コイツは少し前まで病気だったから…___
学校も、幸村精市の親も詳しくは教えてくれなかったけど
入院していた期間の長さから大変な病気なんだろうとは思ってた。
学校に戻ってきてからは
以前のように喧嘩売ってきたし、
口うるさかったから何も問題ないと思ってた。
幸村「…怖かった。」
でも
怖かったんだ…。
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ITUKI(プロフ) - 柏餅さん» そんな風に言っていただけると嬉しいです!コメ感謝です!! (2015年7月29日 16時) (レス) id: b3b18adf2c (このIDを非表示/違反報告)
ITUKI(プロフ) - あかねさん» 有り難うございます!少しでも楽しんでいただければ幸いです(∩´∀`)∩ (2015年7月29日 16時) (レス) id: b3b18adf2c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 面白かったです。 話の流れが凄く綺麗で引き込まれました! (2015年7月28日 23時) (レス) id: 28e25d8064 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 完結おめでとうございます! (2015年7月26日 20時) (レス) id: 6b05fd4079 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - ITUKIさん» そうですね! (2015年7月21日 16時) (レス) id: a892e65150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ITUKI | 作成日時:2015年4月24日 18時