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紫耀side
俺のがんは恐らくステージ2レベルみたいで
5年生存率も低いらしい
頭ん中が真っ白になった
紫｢あぁっ…くっ…｣
なんで俺あんなちっさいやつに
苦しまされてんだよ
今だって…なんでこんなに俺は弱いんだよ
医｢おっと…。お母さんに話するから
そこで横になっててね｣
｢お母様お呼びしました。｣
マ｢あ、あの！紫耀…大丈夫なんですか？｣
紫｢ママっ｣
医｢息子さんは胆道がんだと思われます。
症状も進行しており、ステージ2。
胆道がんはステージ2まで行くと
5年生存率も高くありません。｣
マ｢…っそ、そんな…こと
手術は…できますよね？｣
医｢残念ながら息子さんは
腹膜にがんが広がってるので
手術は不可能です。
抗がん剤治療しかありません｣
マ｢抗がん剤治療｣
生きたい。
まだ、やりたいことはいっぱいある
紫｢やります｣
俺がここで頑張らないと。
Aや廉、岸くん、そしてママ
俺の大切で大好きな人に会えなくなる。
マ｢紫耀…｣
紫｢大丈夫だから。俺頑張る。
ママ、悲しい顔しないで？｣
医｢うん。はっきりいっておくよ
治る確率はすごく低い。｣
分かってはいたけど心にズシンと重みがくる
それでもやるしかない
紫｢はい。大丈夫です｣
医｢じゃあ早速明日から入院してもらう
詳しいことか資料は明日渡すから
この紙を見ながら準備しといてね｣
入院中の必要な物リストを渡されてもまだ他人事かのように思う自分がいる
へ〜こんなにいるんだ。とか
うっわぁ暇なんだろうな。とか
思うことは客観的なことばかり。
あぁ、Aになんて言おう…
、
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作者名：典子 | 作成日時：2020年11月16日 20時
