6 ページ6
紫耀side
隠せなくなってきた。
体が正直すぎて
｢平野くんちょっと1人になるけどいい？｣
紫｢あぁ、大丈夫です｣
廉｢しょー｣
｢あ！ちょうど良かった！
ちょっと会議だから平野くんよろしく！
担任の先生には私が言っとく！｣
廉｢あ、はい｣
紫｢廉？どした？｣
廉｢お前。うそ下手すぎやねん｣
紫｢は？えーっとなにが？｣
廉｢とぼけんな！いつからやねん｣
廉がすごく真剣な目をしてる
試合前のガチの廉の目
紫｢だから大丈｢ほんなわけないやろ！｣
廉｢1人で抱えんなよ。
どうせAには言えへんねんろ
だから俺が聞いたるから。
隠すなよ。不安なんやろ？｣
廉にはやっぱり隠し事できないな
しかもそんな泣きそうな顔されたら
俺だって折れちゃうよ
紫｢俺も実際のところ分からない
けど最近調子悪くて。
体とか目が黄色く見えるし
なんか痒かったり…
それでちょっと前から
ちょくちょくお腹痛くて。
朝も起きれないし、
登校中も痛くなって
動けなくなった。さっきみたいに｣
廉｢…病院には？｣
紫｢今日帰ってから行くと思う
ママにも朝ばれちゃったし｣
廉｢分かった。結果、俺に言えよ｣
紫｢うん。分かったよ
Aにバレてない？｣
廉｢わからん。けど相当心配しとったし
安心はしてるんじゃないかな？
多少の現実逃避で信じてるやろ｣
紫｢そりゃ怖いよな
目の前で彼氏が倒れたら。
さっきのこと、
信じてくれてればいいけど｣
廉｢大丈夫や。
でも…いや、これは今度で｣
廉が何を言おうとしたのか
正直わからないけど
もしものことの話なんだろうな
それから先生が来るまで廉はいてくれて
俺の横で他愛のない話をしてくれた
今日もAと帰れるといいな
，
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：典子 | 作成日時：2020年11月16日 20時
