約束の精霊。ビデオレター (ページ15)

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朝、紫耀からのLINEに気づいた

遅くなってごめんね！

今日話したいことあるから
廉について行ってほしい！

ホントにごめんね

話したいことがなんなのかさっぱり分からなくて不安が積み重なる

いつもより早く感じる時の流れ
気づけばもう放課後になっていた

廉｢おーい。置いてくで｣

『え？』

廉｢紫耀んとこよ！行くんやろ？｣

『う、うん』

廉｢なんや不安か？｣

『そりゃあそうだよ…』

廉｢なにがあっても受け入れたれよ｣

『どうゆうこと』

廉｢そのまんまや｣

岸｢よ！｣

『なんで岸くんがいんの！？』

岸｢なんだよいちゃわりぃかよ！｣

廉｢はいはい。ほな行くで｣

どこに行くか分からないままただひたすらバスに乗って揺れる

永瀬は険しい顔してるし岸くんは口を開けながら爆睡してるし…なんだかよく分からない状況

20分くらい経ったのかな
永瀬が停車ボタンを押した

廉｢起きろきっさん｣

岸｢…っほぎゃへふぉ…とぅだ｣

廉｢何言うてんねん｣

『ねぇ、次止まるとこってさ』

病院前だよね…

廉｢とりあえず行こか｣

いやでも察してしまうこともある

それもそのははずだ。

フラグは前から立っていた

あの岸くんですら何かを察したように目に力がすごく籠っている

どうか、何ともありませんように

そう願うことが今の私にできることだった

とことこ永瀬の後ろを歩く

永瀬の後ろ姿以外何も見えなかったし何も聞こえなかった。

廉｢紫耀。はいるで｣

｢…｣

永瀬は声の帰ってこない部屋のドアを揃っと開けた

廉｢紫耀…？｣

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