戦う ページ8
その頃七海は地下の下水道に向かっていた。
「…出てくるならさっさとして下さい。異形、手遅れとはいえ、人を殺めるのは気分が悪い。」
地下道の暗さと同じくらい重い七海の言葉の後から出てきたのは、特級呪霊、真人。
「五条悟が来ても困るけど、あんまり弱いと実験にならないからさ。」
「残業は嫌いなので、手早く済ませましょう。
(似ている…絵に描いた様な軽薄。その奥にあるドス黒い強さ)」
七海は早速真人に攻撃する。その一撃だけで、真人の腕が切れた。
「俺…ちゃんと受けたよね？そういう術式？」
「「そういう」とは？他人任せな抽象的な質問は嫌いです。(ここまで会話が成り立つ呪霊…
五条さんの報告にあった未登録の特級呪霊2体…無関係とする方が不自然か？)
「ねぇ、アンタはさ、魂と肉体どっちが先だと思う？
ほらあるでしょ、卵が先か鶏が先かみたいな話。
肉体に魂が宿るのかな？それとも魂に体が肉付けされているのかな？」
「…前者。」
「不正解、答えは後者。いつだって魂は肉体の先にある。肉体の形は魂の形に
引っぱられる。」
と言いながら右腕を反転術式か何かで治していく。
「治癒じゃない、己の魂の形を強く保っているんだ。
もう分かったでしょ、俺の術式は魂に触れその形を変える。」
「無為転変」を発動していく。
「人間を小さくしてストックしてるんだ。一般人は形変えちゃうとそのうち死んじゃうけど
…呪術師は、どうかな？」
「18時半、今日は11時から働いているので、何が何でも19時にはあがります。」
真人の技をギリギリで避けた七海
相手に不足無し、と感じたのだろうか
彼は、呪力解放を始め、戦力を上げる
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作者名：神樂颯稀(Macoron) | 作成日時：2021年10月5日 15時
