世界に見捨てられた人間3 (ページ26)

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策略は続くページ26

真人「呪力は大分戻ったようだね。」

漏瑚「まぁな、ここな居心地がいい、人間共も寄りつかん。」

真「肉体が無いのも考えもんだよねー、自己補完の効率悪いし。」

？？？「真人、オマエも随分と消耗(しょうもう)しているね。」

「あ、バレたー？宿儺の器、アイツら天敵でさあ。たまたま手に入った玩具(おもちゃ)
から始まった遊びだったけどなかなかうまくいかないね。

やっぱり人質とってハッキリ縛り作らせるべきじゃなかった？」

？？？「いや縛りはあくまで自分が自分に科すものだ。他者の介入や他者間との縛りは
簡単ではないよ。」

「漏瑚、宿儺に触れて分かったけどとりあえず夏油のプランを軸に進めていいと思う。

宿儺にはそれだけの価値がある。」

「指を全て集め宿儺に献上する、か。結果儂(わしらが全滅してもだな。

…いいだろう、100年後の荒野で笑うのは儂である必要はない。

呪いが人として立っていればそれでいい。」

???「じゃ、まず高専の保有する6本の指を回収するよ。」

「必要か?術師は宿儺の指を取り込ませるために虎杖悠仁を買っているのであろう?」

???「高専上層部は虎杖悠仁の器としての強度を計りかねている。

何本目から暴走するとかね。例外を除いて取り込ませるのは全ての指を揃えた後だ。

それまで待てないだろ?

最悪、虎杖悠仁が上に消される可能性もある。あと(rubyヤツも、ね。)」

「…？虎穴(こけつ)に入らずんばか、さてどうしたものか。」

？？？「手は打ってある。そのために手持ちの指を高専に回収させたんだから。

…まぁ、策略の話をずっとしててもつまんないから…皆で映画でも観るかい？」

____ここに、1本の映画が流れている。
一口に映画といっても、さまざまなジャンルがある。
ラブコメ、ファンタジー、ホラー、推理系、小説系、アドベンチャー、サスペンス、SF、
ミステリー、アクションなどなど…それは多岐に渡る。
それを観に来る客層もまた、様々である。
目的は、ほぼ同じハズなのだ。単純にその映画が観たくて観る、物語を知りたくて観る…。
でもここに、それら以外の目的で映画を観る者らが居る。
その者らは、人間の世界の知識を得る為に、人生ゲームやすごろくなどを遊び、楽しんでいる。