【gr】総統閣下の有能秘書【君に恋する】 (ページ5)

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5話ページ5

A side

総統室の近くへ来ると総統室の中からピリピリとした雰囲気が漂っていた。

私は部屋の主人の許可を得ずに部屋のドアを開ける。

『...ゾム様。ありがとうございます』

するとそこには緑のパーカーをきたゾム様がいた。

彼は私がきたことを視認すると、嬉しそうな顔をした。

対して総統様は、不服そうな顔をしていた。

zm「A！ちゃんと守ったで！あれ、よろしくな！」

『はい。分かってますよ。今度手伝いに行きますね。』

私はそうゾム様へ返す。

先程インカムで呼んだのはこのゾム様だ。

何故ならこの部屋のダクトに何者かの気配を感じ取ったからだった。

そもそもダクトを使うのはゾム様だけなので、部屋から出たときに確認をとった。

するとその気配はゾム様のものではなかったため、敵がいることがわかったのだ。

そこで私が戻ってもよかったのだが、長時間ダクトにいて私しか近くにいなかったのに襲ってこなかった敵は、私が護衛も兼ねていることがわかっていたようだった。

その為、わざと部屋から出て、ダクトから出てきた敵をゾム様に捕まえてもらう、と言う作戦になった。

今度ゾム様の書類を手伝う、と言うゾム様への報酬付きで。

gr「あれくらいなら俺も倒せたんだが...」

総統様は、私からゾム様が来ることになった経緯と作戦を聞くと、落ち込んでいた。

私はそんな総統様にトントン様が褒めていたことを伝える。

『そういえば、トントン様が褒めていらっしゃいましたよ？』

すると彼は嬉しそうに、ほんまか！と言った。

私はすっかり機嫌をよくした彼を見て思わず微笑む。

ゾム様もそんな様子の彼を見て良かったな～と言いながらニコニコとしている。

総統室は先程とは違って、どこかほんわかとした雰囲気をしていた。

そんな私達は夕食の時間になった為食堂へと向かった。