8話 ページ8
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涼太と捏島くんが仲良くなって数日、学校では相変わらず話さない私達。
しかし今日からテスト前期間な為、部活がないらしい。
もしかしたら話せるかも、と帰りのHRもぼー、と受けていれば、いつのまにかチャイムがなり、終わりを告げていた。
そんな私が友人と少し話してから帰るか、と席を立った時。
「あ、露草さんって居ますか」
一瞬、ガヤガヤとうるさい教室の音が聞こえなくなった気がした。
全てがスローモーションに見えて、私のいる教室で、彼が、私を呼んだ。
その事実を理解した脳は、いるよー、と言うクラスメイトの声でハッと我に返った。
『ぁ、捏島くん！突然どうしたの？』
ぱたぱたと足音を鳴らし、捏島くんの元へ駆け寄る。
「んや、テスト前で部活ないし、せっかくやから一緒に帰らへん？って思て...嫌やった...？」
『ううん。嬉しい。じゃあ準備するから待ってて。すぐ終わらすから！』
「おん。ゆっくりでええからな」
誘われた！と喜んでいれば周りからの視線を感じ、そして、帰り際に私の頭を撫で、にかっと笑った彼に、私の顔は真っ赤になった。
クラスメイトはそんな私を見て何か聞いてくるわけでもなく、ただ、早く準備しなよ！などと急かすのみだった。
私はそこから、トップスピードで荷物をまとめ、気休め程度に髪の毛を整えて、捏島くんの元へ急いだ。
『お待たせ！ごめんね遅くなっちゃって』
「んーん、全然待ってへんからだいじょーぶやで」
ほないこか、と捏島くんが歩き出し、わたしも捏島くんの横に並んで歩いた。
「あー...そういや俺行きたいとこあんねん。もし良かったらなんやけど、ついて来てくれんか？」
すると話が丁度途切れた時、捏島くんにそう提案された。
『私で良かったら、是非！』
「んふ、なら良かったわ。じゃあこれから向かおか」
今日は特に用事ないし、とオーケーすれば、捏島くんは嬉しそうに笑い、私達は捏島くんの行きたいという場所へと向かった。
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イオ(プロフ) - ウルフ・レトさん» ウルフ・レトさんコメントありがとうございます！そういっていただけて嬉しいです！最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2021年11月29日 17時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 完結おめでとうございます！ふと、目に入って読んでいたら気づけば、あとがきまでいってました。文書の書き方といい、全てに惚れました。そしてkn さんがカッコよすぎです…！ (2021年11月29日 16時) (レス) id: 284db47999 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - チャコさん» チャコさんコメントありがとうございます！続き待っていてくださいね！ (2021年11月26日 6時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
チャコ - この物語のknさん好きです！続きが楽しみ！ (2021年11月26日 6時) (レス) @page7 id: db343170a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ | 作成日時：2021年11月23日 12時
