9話 ページ10
A side
安心したからだろうか、気が付けば、そう話し始めていた。
『......所詮建前なので。
まぁでも今の言葉で満足したので話します。
さっきのは建前、ってのは今言いました。
本当は、この相棒であるヴァイオリンとどこまで行けるのか試したいから。
私なんて音楽業界じゃただのモブ。
世間からしてみればイレギュラーの一部だし、普通じゃない。
でもやっぱり私からしてみれば、レールに沿って動いているだけ。
そんな私に呪術という力があることが分かった。
それも相棒と共に。
前例のある物事の後ろに立ちたくない。
前例なんて要らない。私が前例になる。
それでいて後続に抜かされたくもない。
私がトップに立つ。
音楽と呪術を兼ね併せる者の中で、トップに。
それが私のここに来た理由です』
余韻を味わうような沈黙が訪れ、私をじっと見つめていた乙骨さんはふわ、と表情を和らげた。
「...そっか。ありがとう。あの条件に関してもよくわかったよ。こちらから必ず話を通しておこう。きちんと承認されるはずだよ」
だから安心してね、と私の方に歩いて来た乙骨さんは私の肩にポン、と手を置きそう言った。
『...!ありがとうございます』
「さぁーて憂太。話はもういいかな?」
するとお礼を言った私の背後から五条先生がひょこ、と顔を出し、乙骨さんと話し出す。
「五条先生...僕一応学長なんですけど...」
「学長の前に元生徒でしょ?」
「まぁそうですけど。話はこれで終わりでいいですよ。説明も諸々、寮に案内してあげてください」
「もちろん!それじゃあA。こっちだよ」
『はい。乙骨先生、失礼しました』
私はそう言って、面談前後で何処か雰囲気が違って見える五条先生の後を追った。
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イオ(プロフ) - トキさん» 私が元ネタ作品の大ファンなので、知ってる人と出会えて嬉しいです...!ちなみに呪力菓子は魔石と似たような感じですねwちょこちょこ入れていこうと思ってるので見つけてはニヤニヤしててくださいねw (2022年1月10日 0時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - イオさん» ちょうどハマってたので、、、圧縮も保護者同じことしてて草って思ってました (2022年1月10日 0時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - トキさん» トキさんコメントありがとうございます!もしや呪力を吸収する云々のシーンですね?元ネタよく分かりましたねw (2022年1月5日 22時) (レス) @page38 id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - 読んでたんだけどまって、まって、冬の訪れを早めんのはヤバいってぇ (2022年1月2日 22時) (レス) @page38 id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメントありがとうございます!オチですが、まだ私の中でも決まっていなかったので、五条先生オチにしますね!ありがとうございます! (2021年11月26日 6時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イオ | 作成日時:2021年10月23日 17時