ある日突然、物語が消えた【呪術廻戦】

40話 ページ41

A side


宿儺様の呪力で作ったお菓子はゆうに万を超え、私のポケットには一口サイズの呪力玉が常備されることとなった。



ちなみに余ったものは、自分の部屋に置いてある。



あまりにも量が多すぎるので、他の人にもいるかどうかは聞いたのだが、要らないの一点張りで、結局私が1人で全てを吸収することが決定した。



そして私は、呪力玉...呪力菓子とでもしよう...を作った時に五条先生に問われた通り、任務、そして訓練等に明け暮れていた。



あれから体術の強化もしようと、ひたすらに走り込み、体力の増強を図っている。



体術訓練の相手は釘崎さんと真希さん(フルネームはやはり嫌らしい)がしてくれることになり、最近は受け身が取れるようになってきている。



まぁ、真希さんは忙しいようで、一度も訓練はしてもらってはいないが。



一本とれるようになることが目標ではあるが、元々運動が苦手なパンピーには無理である。



そんなこんなで呪力量が初期の約4倍程までに増大した頃。



私は新たな術式を習得する為、五条先生の特訓を受けていた。



「え、今までそれ一個で戦ってたの！？」



今使えるのってなんだっけ、と特訓開始前に聞かれ、唯一使える【無情抹消】の説明をすれば、はぁ！？と驚く五条先生。



『まぁ、はい。使い勝手がいいもので』



「そうだけどさぁ...心もとないとか思わなかったの？」



『ついこの間思ったのでここに居るんですが』



えぇ、と少し引いた様子の五条先生に、前回の任務で感じたことを報告すれば、



「あ、そっか。じゃあ始めよー！」



なんて何事もなかったかのように、特訓が始まった。



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