ある日突然、物語が消えた【呪術廻戦】

38話 ページ39

A side


“残り3秒！”



そう虎杖さんの声が聞こえ、へ？と惚けている間に宿儺様の体が弾け飛んだ。



パシュ、と呪力体が弾け飛び、その呪力は再び収束しようとする。



そこでハッと意識が戻り、驚きに全員が固まる中、私は必死に呪力感知と呪力体、そして呪力操作の応用で、宿儺様の呪力をかき集める。



『ッ...こっち、！こっち来てってば...！』



呪力の粒子の一つ一つが重い。



なんで私に従ってくれないの。



そう思うたび感情が乱れ、私の方に引き寄せていた呪力が散っていく。



『あーもう！“集まってよ！”』



私がそう感情的に叫んだ時だった。



キュルキュルと突然呪力が集まり始め、その呪力は私の前で窮屈そうに次の操作を待つように漂い始めた。



『え...これ、どういう事...？』



―おい小娘。せっかく用意してやったのだから早く考えた案とやらをやってみろ―



『宿儺様...はい。わかりました』



私はまたしても突然聞こえて来た宿儺様にそう返事をし、先ほど思いついた案を実行する。



それは、私の器に入る分のみを吸収し、残りを...



『お菓子にすること！！！』



.

お気に入り登録が100人を超え、評価も40を超えました！コメントも頂きまして、作者はウハウハですw
のんびり更新ですが、これからもどうぞお付き合いくださいませ。

39話→←37話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す