34話 ページ35
A side
補助監督さんのところへと戻れば、車の中から恐る恐るこちらを伺っていて、私は丁度いいや、と補助監督さんに場所を示して楽器店まで送ってもらうことにした。
『お疲れ様です。早速で悪いんですけど、ここまでお願いしても？』
スマホを差し出し、目的地を示す。
「え？あ、あぁ、わかりました」
『五条先生は気にしなくて大丈夫です』
「は、はい...」
随分と気の弱そうな人だな、なんて思いながらもフォローを入れつつ、私は呪力をビー玉サイズ程の大きさで出し、コロコロと掌で遊ばせた。
傷付けるなんて珍しいね、なんて言われながらも手際よく修理をしてくれた工房長さんを神のように崇めつつも、高専に戻ってきた私を待ち構えていた人物がいた。
「おかえりA。随分と満足げだね」
『只今戻りました。相棒を綺麗に修理してもらったので』
仁王立ちで、背後にデーン、とでも効果音が付きそうな立ち方の五条先生にそう言い、私を横を通り抜ける。
え！？そのまま行くの！？と私を引き止めようとする五条先生をスルーし、防音室まで突っ切ろうと校庭に出る。
そこに居たのは、宿儺様だった。
慌てて追いかけてきた五条先生が随分と警戒していたが、私は呪力感知で確認済みだったため、特段驚いたりはしない。
「戻ったか。少し話をしようじゃ無いか」
『はぁ。...少しですよ』
「え、A！？」
私達の会話に、嘘でしょ！？と言わんばかりの表情の先生に、私は感情が忙しい人だなぁ、なんて考えながら、私は例の部屋へと向かったのだ。
.
-小話-
ちなみに補助監督さんは、呪力玉から溢れるAの呪力にあてられて、体調不良になりました。
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イオ(プロフ) - トキさん» 私が元ネタ作品の大ファンなので、知ってる人と出会えて嬉しいです...！ちなみに呪力菓子は魔石と似たような感じですねwちょこちょこ入れていこうと思ってるので見つけてはニヤニヤしててくださいねw (2022年1月10日 0時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - イオさん» ちょうどハマってたので、、、圧縮も保護者同じことしてて草って思ってました (2022年1月10日 0時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - トキさん» トキさんコメントありがとうございます！もしや呪力を吸収する云々のシーンですね？元ネタよく分かりましたねw (2022年1月5日 22時) (レス) @page38 id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - 読んでたんだけどまって、まって、冬の訪れを早めんのはヤバいってぇ (2022年1月2日 22時) (レス) @page38 id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメントありがとうございます！オチですが、まだ私の中でも決まっていなかったので、五条先生オチにしますね！ありがとうございます！ (2021年11月26日 6時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ | 作成日時：2021年10月23日 17時
