11話 ページ12
A side
寮はまるっきり原作で見たままで、設備は意外と新しいものが使われていた。
五条先生から防音室の鍵も貰い、そこに家に置き場のなかった楽譜たちを綺麗に並べ、いつでも練習出来る環境を作る。
五条先生との取引の元、私はあることを確約させた。
それは音大に通わせてもらうこと。
音楽の勉強をどうしても諦めたくなかった私は、高専が大学側に交渉し、特別に在籍できるようにする、というものだ。
もし出来ないのであれば私は高専には通わない、と言った。
すると乙骨さんも五条先生も了承してくれ、今は元々通っていた高校と進学先の大学に交渉を持ちかけているそうだ。
高校2年である私は、残り1年の高校生活をオンラインという現代の方法でエンジョイすることとなったのだ。
これでも苦肉の策であるし、呪術界に貢献するのだから融通はきかせて欲しいものだ。
この日、私は防音室の用意の良さに、予め用意していてくれていたのだと気がつき、五条先生にお礼を言って自宅へと帰った。
そして日は経って。
高校生最後の春休みとなってしまったものを友人達と過ごし、合間に呪術に関して学ぶ日々を乗り越え、私は高校3年、並びに呪術高専1年となった。
友人含め、クラスメイトには事情があってオンラインでの参加となる、と伝えた時は随分と淋しがられ、申し訳ない気持ちが募る。
事情を知る先生達からは頑張ってね、と度々伝えられ、私は高専へと向かった。
高専には4月という事もあって桜が満開になり、近くのベンチに座って居眠りをする五条先生は随分と絵になる。
疲れているのだろうか、と静かに近づき、顔を覗き込む。
まぁそうしていれば、いくら知っていたとしても先生の素顔が気になるわけで。
「なーに?やっぱり気になっちゃう?」
そっと目隠しに手を伸ばした時、そっと手首を掴まれ、起き上がった先生。
何となくわかっていたような結果に、言いようのない感情を抱き、まぁ、と曖昧に返す。
無下限解いてたしね。
「そ。じゃあ早速だけど、他の1年と合流しよっか!」
そう思っていれば、簡単に返した先生が私先導するように歩き出した。
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イオ(プロフ) - トキさん» 私が元ネタ作品の大ファンなので、知ってる人と出会えて嬉しいです...!ちなみに呪力菓子は魔石と似たような感じですねwちょこちょこ入れていこうと思ってるので見つけてはニヤニヤしててくださいねw (2022年1月10日 0時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - イオさん» ちょうどハマってたので、、、圧縮も保護者同じことしてて草って思ってました (2022年1月10日 0時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - トキさん» トキさんコメントありがとうございます!もしや呪力を吸収する云々のシーンですね?元ネタよく分かりましたねw (2022年1月5日 22時) (レス) @page38 id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - 読んでたんだけどまって、まって、冬の訪れを早めんのはヤバいってぇ (2022年1月2日 22時) (レス) @page38 id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメントありがとうございます!オチですが、まだ私の中でも決まっていなかったので、五条先生オチにしますね!ありがとうございます! (2021年11月26日 6時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イオ | 作成日時:2021年10月23日 17時