【魔d!】短編集な彼ら ��

. ページ17

.



収穫祭は、イルマくんとリードくんの勝ちだった。

途中まではクロケルとの連携で上手くいっていたんだけど、ちょっと色々あったしね。

しかし僕はそう納得できても、状況を詳しく知らなかったAは、不満げに僕のししょーを突っついている。

pke「なーに？悔しかった？」

『悔しくない』

僕にそう言って、キュッと眉を寄せるイオ。

pke「じゃあ何でそんな嬉しそうじゃないの？」

『へ、？』

そんなAに僕は頰杖をついてそう問えば、間抜けな声が溢れた。

僕はそれを見てクスリと笑う。

pke「あれ、知らないの？Aね、僕のお姫様って言われてたよ。クロケルが女王ならお姫様だねって」

『！？そ、そんなわけ、』

するとAはカァッと顔を赤く染め、プイッと顔を背けてしまう。

pke「僕嬉しいな〜収穫祭で頑張ってたAが、ちゃーんと僕のものだって周りに伝わってたってこと」

『うぅー......嫉妬して損したぁ...』

かわいいな〜、なんて脳死で考えながら頭を撫でていればそう聞こえ、僕はピタリと動きを止める。

pke「え？嫉妬してたの？」

『し、してないし』

pke「そう？Aが嫉妬してくれるの嬉しいけど」

沈黙が僕たちを包む。

『...ケロリちゃんとお似合いだったから』

するとそれを破るように、ぽつりと呟いたA。

pke「あー確かにAが来た時にはもう居たもんね」

そう言いながら僕はAをひょいと持ち上げししょーの上に2人で寝転ぶ。

pke「かわいーなー。やっぱりAは僕の1番だ」

恥ずかしいのか何も言わないAを僕はただ撫で続けていた。



.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す