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Walzer ページ2

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優しく手を引かれ、スポットライトに照らされる。



彼が私のもう片方の手を取り、フロア全体に光が広がる。



優雅な調べと共に音楽が響く。



まずはじめはワルツ。



何せこのパーティーで踊るのは私達だけじゃない。



他の貴族たちのパートナーを探す時間。



そして、



私達の再開を改めて実感するための時間。



音楽は私達、踊り手の気分を高揚させる。



パートナーがいないのならば、早く見つけて、と。



パートナーがいるのならば、早く踊って、と。



横揺れだけだったものがだんだんと激しくなる。



心が浮つくような軽いメロディ。



男性を軸としてくるくると回る女性。



彼との距離が急接近した私の感情もくるくると喜びに舞っている。



少しの間踊れば、またメロディは物静かな雰囲気に戻る。



少し切れた息を整えるのだ。



最初と同じメロディ。



彼と合った瞳は絡まり合い、解けない。



彼の髪がサラリと揺れ、微笑む彼に私は心を掴まれる。



息も整ってきた頃、再び音楽は鳴り始める。



先程と同じ激しいメロディ。



でもどこか悲しげで。



心なしかダンスを踊る私達の動きもゆったりとしたものとなってきた。



次も、ワルツである。



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作者名:イオ x他1人 | 作成日時:2021年6月17日 22時

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