7話 ページ8
A side
私は目の前で書記長様を見送ったしんぺい様が、彼自身の感情を偽っていた様な気がして、キュッと胸が苦しくなる。
私に何かできることはないのか、と思った。
昔、軍に入ったばかりの頃、よく怪我をして医務室に入り浸っていた私は、他の兵士の手当てをしているしんぺい様をよく見ていた。
そして、しんぺい様が神様、と例えられたときには決まって僅かに、彼特有の優しく暖かい雰囲気が歪むことも知っていた。
最近はそんな歪んだ雰囲気は感じられず、しかも私も怪我をしなくなっていったため医務室に来る回数が減っていた。
だから気がつかなかった。
未だに神、と例えられるたびに自己嫌悪に陥り、後悔や嫉妬の感情に飲まれ、苦しんでいることに。
私が大怪我をするまで全く。
sn「......Aちゃん？」
しんぺい様が心配そうにこちらを覗き込む。
そんな私の頬には冷たい雫が伝っていた。
『教えてください...しんぺい様。今回の戦争で何があったのか。全部。お願いしますッ...』
私はしんぺい様の服を掴みそう訴えた。
そして私はしんぺい様にそう言った時言葉がスラスラと出てきたことに驚いた。
さっきまで全然喋れなかったのに...
sn「そっかぁ〜...じゃあ、俺の事またぺ神って呼んでな？あと敬語も禁止や」
しんぺい様はそう言うと、私の溢れた涙を大きく温かい手で拭う。
私はぺ神と昔は呼んでいた。
しかし神、と例えている気がして、軍に入りしんぺい様が幹部になったと同時にぺ神、と呼ぶのをやめたのだ。
『......わかった』
私は少し躊躇ったが、話を聞くためだと思いそう言って返事をした。
sn「ん。ええ子やね」
すると私の答えを聞いたぺ神は優しく私の頭を撫でる。
それじゃあ、話すで？
彼はそう優しく悲しそうな声でそう言うと話し始めた。
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イオ(プロフ) - はーなーさん» はーなーさんコメントありがとうございます！すみません。こちらの不手際ですね...すぐにフォロリク通しますね！ (2021年5月26日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
はーなー - 2コメ！初コメ失礼します。あのぉ…Twitterの鍵垢の方、フォローさせて頂きたいのですが… (2021年5月26日 17時) (レス) id: cc35c4fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 雨音さん» 雨音さんコメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - よっしゃ！！1コメ！！新作楽しみにしてました！これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年5月15日 19時) (レス) id: 13ab585311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月15日 17時
