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A side
マンちゃんから誘われたデート。
普段は仕事ばかりで、外国の観光は多くするものの、自国はあまりしたことながなかった私。
マンちゃんはそれをわかっていたらしく、我々国を巡るデートプランを立ててくれていた。
今回のデートで、何処か有名な観光地に行くのもいいが、今回のようにぶらぶらと街を練り歩くのもいいかもしれない、と思った。
そして今、私はマンちゃんと共に高級レストランに来ている。
スイーツが絶品だ、ということで、前からこのお店の存在は知っていたが、あまりの値段に、ただの外交官だった頃の私では手が出せなかった。
しかし今は違う!
『ん〜♡おいし〜!』
パクッと目の前に運ばれてきたチョコが艶めく美しいチョコレートケーキを頬張れば、ほっぺたが落ちるとはこの事か、と仕事詰めで忘れていた感覚を思い出す。
マンちゃんはというと、そんな私を見ながらも、次々と運ばれてくるスイーツで身を固め、片っ端から丁寧に食している。
os「しあわせめぅ〜♡」
...明らかに私より食べている。
私と同様に頬に手を当てて甘味を堪能する彼は、女子さながらの反応だが、食べている量が尋常でない。
店にあるスイーツ全種類に収まるどころか、追加でまた頼んでいるのである。
でもそんなところがいい、そう思って許してしまう私は、だいぶ彼に惚れ込んでいるのだろう。
だろう、ではなく、そう、なのだが。
暫く店のパティシエを半殺しにし、店をある意味荒らしまくった私達。
店を出て、もう終わりなのかな、なんて考えていた私だが、マンちゃんはご満悦な表情で私の手を引き、街のはずれへと歩き出した。
そこは少し山なりになっており、所謂丘、だった。
街は少し遠く見え、街灯りはまるで地上の星空のようだった。
マンちゃんと共に丘のてっぺんまで登ってきた私達はそこそこ疲れており、2人仲良く丘の上に座り込んでいた。
os「...意外と、疲れた、めぅ...」
後ろ手に手をつく彼は、そう言って天を仰ぎ、呼吸を整えている。
まぁ、そういう私は息は切れていないのだが。
『ふふ、非戦闘員だからしょうがないね』
私はそう言ってマンちゃんに自分が飲んだ後の水筒を差し出す。
水筒に入る水は、水筒に入れて数時間、入れたばかりの頃の独特な尖りはなくなり、優しい口当たりで疲れた体に染み渡る。
マンちゃんも同じなのか、生き返る〜!と、喜んでいるようだった。
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ReiHeta(プロフ) - イオさん» 大丈夫です。出来てますよ^^*これからもよろしくお願い致します (2021年3月19日 16時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 申請ありがとうございます!友達申請のシステムをまだうまく理解していないので、出来ているか不安ですが、宜しくお願いします!! (2021年3月19日 16時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - イオさん» こちらこそよろしくお願い致します。友達申請させていただきます。 (2021年3月19日 13時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 本当ですか!?嬉しいです!!これからもよろしくお願いしますね!! (2021年3月19日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - これから新作出るとの事なので、追いかけます (2021年3月19日 12時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イオ x他1人 | 作成日時:2021年2月23日 9時