113話 ページ17
os side
rd「なら早くしてよ...Aがいると俺が...俺が辛いだけだから」
らっだぁさんはさっきまでの重く苦しい殺気は霧散し、弱々しくそう言うと、首に巻いたマフラーで顔を覆い、しゃがみ込んでしまった。
そこでようやく自覚した。
らっだぁさんを苦しめているのは俺なんや、って。
os「す、すまん。」
俺は、自身の行動でいろんな人を傷つけてしまっていることを自覚した。
しかし、外交官であるにも関わらず、出てくる言葉は至って普通で、もっと気の利いたことが言いたいのに、と自己嫌悪に陥る。
rd「はぁ...あと、1週間」
俺の謝罪の後に訪れた沈黙。
それを破るように、らっだぁさんはそう言ってきた。
os「い、1週間...？」
俺は突然の事に脳が追いつかず、アホみたいにただ彼の言葉を繰り返す。
rd「そ。明日...いや今日から1週間のうちに迎えに来て」
そう言った彼の表情は諦めたような、親の目線のようなものだった。
来なかったら俺のもの。
そう付け足す彼の言葉は、優しく、俺を勇気付けるものだった。
os「わかった。すぐ迎えに行く。でもAちゃんには言わんといてな？」
俺はそんならっだぁさんにすぐそう返答する。
終戦してから今まで、どこか怖がっていた。
これまで別々の国にいた俺とAちゃん。
そもそも俺が彼女に見合うのか、そしてもし合ったとしても一緒に過ごすことで今の幸せな感情がなくなってしまうんじゃないか、と。
そんな考えが脳をぐるぐると回り、占拠していた。
でも彼の言葉で踏ん切りがついた。
rd「わかってますよ。じゃ、用はこれだけなんで」
俺の言葉に、らっだぁさんはそう言い窓枠に足を掛ける。
os「ちょ、待って！」
俺はいまにも飛び出しそうならっだぁさんに慌てて声をかけて止まってもらう。
rd「なんですか」
くるっと振り向きそう言った彼は、全てを分かったような表情だった。
os「...ありがとな」
俺は照れから少し視線を逸らしながらもそう礼を言う。
rd「Aを、頼みます」
言った後にゆっくりと視線を彼と合わせれば、ふんわりと優しく微笑んだ彼がそう言い、夜の空に飛び出していった。
os「もちろん。任しとき」
俺は1人残った自室でそう呟いた。
待っててな、Aちゃん。すぐに迎えに行ったる。
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ReiHeta(プロフ) - イオさん» 大丈夫です。出来てますよ^^*これからもよろしくお願い致します (2021年3月19日 16時) (
レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 申請ありがとうございます！友達申請のシステムをまだうまく理解していないので、出来ているか不安ですが、宜しくお願いします！！ (2021年3月19日 16時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - イオさん» こちらこそよろしくお願い致します。友達申請させていただきます。 (2021年3月19日 13時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 本当ですか！？嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますね！！ (2021年3月19日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - これから新作出るとの事なので、追いかけます (2021年3月19日 12時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年2月23日 9時
