. 《zm side》 ページ8
「おい、どう言うことやねん」
説明しろや、そう凄んで鬱に向かって言えばそいつは少し顔を引攣らせ、すんません〜出来心だったんですぅ〜！と情けない声を上げる。今俺と密着しているAは必死に手で顔を仰ぎ、顔の熱を冷ましている。まぁ、あまり意味はないと思うが。
そんなAにこんな会話を聞かせるわけにはいかない、とそっと耳を両手で塞ぎ、会話を続ける。鬱は俺がAの耳を塞いだ動作を見ると何を察したのか、さっきまでの態度からは一変し、胡散臭いへらへらとした態度に変わる。
お前何がしたかってん、と俺は目の前の鬱に純粋に疑問に思ったことを聞く。すると鬱は、いやね、ちょっと気になってもうてん、どんな反応すんねやろな〜って、と言う。いつぞやの急成長の時とは比べ物にならないほどのクズっぷりに、呆れてため息も出ない。
「お前ほんま救いようのないやつやな」
見た目が良いぶん、この娯楽の減った世界では仕事のできない女や、心の弱った女がよく引っかかる、と言った鬱はその言葉通り、女遊びが酷い。俺は今の鬱とここ最近の行動含めそう言えば、鬱はニコニコと笑ったまま何も言わない。なんやこいつ、ほんま何考えてるかわからへんわ。
どうしても俺とは似ても似つかないタイプである鬱とは気が合わなく、俺だけかもしれないが、鬱には嫌悪感を抱く。女を引っ掛けては己の欲をぶちまけ、捨てる。相手なんて気遣わない。屑。ただ単に屑。人間の風上にも置けない。
「んふ、そうは言ったってゾムさんもそうやろ？」
本当に欲に塗れたやつだ、そう思っていれば、ニッコリと笑った鬱がそう言った。何がやねん、そう俺は言い返すも内心は心当たりがあった。欲を前面に出している、という面に関しては、だが。
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イオ(プロフ) - Rinさん» Rinさんコメントありがとうございます！返信できていないくてすみません...のんびり更新ですが、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2021年4月29日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - あああああああ続きが気になるｩｩｳｳｱｳｳ (2021年3月27日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月9日 20時
