買い物 ページ12
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「久しぶりに来たかも...！」
前線とはかけ離れた平和さに、始めは少し吐き気がやってきたが、それもすっかり消え去り、束の間の平和を堪能する。そんな私がナタリーとやって来たのは、前線から遠く離れは大型ショッピングモール。
多くの店が並び、沢山の人が集まっている。これでもヘスリヒの悪夢によって、人が減っていると言うのだから恐ろしい。どんだけ人口多かったんだよ...
そんなふうに考えつつも、ショッピングモールに買い物にくるなんて久し振りで。ナタリーにはしゃぎすぎ、となだめられる程にテンションが上がっていた。
自分の年齢に似合わず、はしゃいでしまったことに羞恥心を抱きつつも、私達は洋服を買いに、私がヘスリヒの悪夢以前までお世話になっていた、量産型チェーン店へと入る。そこにはヘスリヒに悪夢の影響か、動きやすい服が多く、もともとスカートなどのフリフリしたものが苦手だった私にとって好都合だった。
お金だけは余る程持っている私は、目に留まったものを適当にポイポイとカゴに洋服を入れて行く。本来なら試着をした方が良いのだろうが、面倒くさくなった私は、そのままレジへと直行しようとした。その時だった。
「おねーさん？よかったら俺が選びましょうか？俺、センスあるんで」
ツンツンと背中をつつかれ振り向けばそこには真っ白なシャツに黒の蝶ネクタイをつけた、いかにもお坊ちゃま、な格好をした少年が後ろ手に手を組み此方を見ていた。ニコニコと笑う少年はどこかで見たことがある様だったが、どうにも思い出せなかった。
そう思って首を傾げていれば、少年はぺこりとお辞儀をして自己紹介をしてくれた。どうもぴくとです、よろしくね、おねーさん？と先程と変わらない声色にどこか安心しながらもこの少年がかの有名なピクトグラムの御曹司であることを思い出す。
何処かで見たことがあると思ったが、そういうことだったか、と納得する。が、まだイマイチ引っかかる。しかしこれだけ考えてもすぐに出てこないことだ、大したことじゃない、と諦め、私も挨拶を返す。
簡単に名前のみ伝え、ぺこりとお辞儀をすれば、彼は好きな様に呼んでね、と言ってきた。私はそのお言葉に甘えて、ぴくとくん、と呼ぶことにした。
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イオ(プロフ) - Rinさん» Rinさんコメントありがとうございます！返信できていないくてすみません...のんびり更新ですが、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2021年4月29日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - あああああああ続きが気になるｩｩｳｳｱｳｳ (2021年3月27日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月9日 20時
