吸収 ページ1
「はぁ？なんで私達が君達みたいなのが居るクランに入らなきゃいけないの？絶対に嫌」
朝、何処からか騒音が聞こえ、起きてみれば、ナタリーの声が聞こえてきた。滅多に聞かない大きさの声に、私は顔を真っ青にしてベッドから起き上がる。少しだけ髪の毛を整えて、ナタリーの声が聞こえてくる部屋まで走って向かった。
何があったの！？なんて聞いても掻き消されるほどの大声で話すのは、コネシマさんであり、その声に対抗するようにいつもより声を出しているナタリー。見た限りは至って冷静だが、雰囲気や声色からは怒りの感情が感じ取れる。
本当に一体何があったのか...と考えていれば、くられ先生が、どうやらうちの研究所をハオプトロレが吸収したいんだって、と言ってきた。その言葉に思わず、は？と声が漏れ、視線が集まる。いつの間にかコネシマとナタリーの口喧嘩は終わり、部屋には静寂が訪れていた。
『なんで、吸収するの...？』
話の内容がわかっても、その話に行き着くまでの経緯が分からなかった私は、そう聞く。するとナタリーが近寄ってきた。ナタリーは、コネシマが私達をハオプトロレに入れたいって思ってるだけ、と私の肩を掴んでそう言った。
どうやら変異型ヘスリヒと戦ったことがあるメンシュハイトは少なく、変異型ヘスリヒ戦での死者もいるらしい。そのため、戦ったことがあり、尚且つ2度も遭遇し、撃退している私は今、多くのクランが喉から手が出るほどに欲する人材なのだそう。
コネシマさんだけでなく、ハオプトロレの他のメンバーも皆揃って期待の視線を送ってくる。しかし横からはナタリーがやめて、と言いたげな視線を送ってくる。見事に板挟みになった私はある案を思いついた。
『...じゃあ、一度皆さんの戦いを見させてください。それで決めます』
そう。実は気になっていたことが一つある。それは、戦闘後の服が全く汚れていなかったことだ。私は毎回必ずと言っていいほど血塗れになって帰って来る。
そのため、彼らと共に戦っていくことで、私も血塗れになることがなくなるのではないか、と考えた。もし血塗れにならない理由がわかって、実際に改善できたならば入らないし、分かっても改善できない、全く分からない場合は入る。
そう考えた私はそう提案し、見事に私のそんな下心を読み取ることができなかったハオプトロレのメンバーは、揃って顔を輝かせ、了承してくれた。ちなみにナタリーとくられ先生には提案した理由は話しておいた。
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イオ(プロフ) - Rinさん» Rinさんコメントありがとうございます！返信できていないくてすみません...のんびり更新ですが、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2021年4月29日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - あああああああ続きが気になるｩｩｳｳｱｳｳ (2021年3月27日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月9日 20時
