【魔d!】この世界で再び (ページ9)

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６話　魔力ページ9

オペラ side

A様がこの屋敷に来られてから約一年が経ち、少し肌寒くなってきた。最近のA様は、家系能力が使えそうになってきているように思える。

sr「Aちゃんってもしかして僕よりも魔力多い？」

op「そうですね。」

サリバン様がそういうのも分かる気がする。この庭の少し遠くにいるA様は、確実に私より魔力があり、かなりの魔力を消費する魔術をポンポン放っていた。

sr「Aちゃ～ん」

サリバン様がA様を呼ぶと、A様は、嬉しそうにこちらに駆け寄ってきた。

『どうしかしたの？おじいちゃん？』

首をコテンとかしげ、こちらを窺う様子は年相応の女の子だ。A様は、たまに、年齢に似合わず大人な考えや、仕草をすることがある。ただこういう時は年相応の仕草をするため、安心する。

sr「Aちゃん。悪いことを聞くけど、今まで、お父さんやお母さんに言われて何か特訓のようなものをやってたりしないかい？」

『とっくん？』

A様は、なんのことかわからないらしく、首を傾げている。

sr「そう、とっくん。Aちゃんは魔力が多いでしょう？だから魔力を増やす特訓をしたのかと思ってね」

サリバン様が聞きたくなるのもよく分かる。サリバン様の親戚とはいえ、6歳の子供にしては魔力が多すぎるのだ。

その言葉を聞いたA様が、特訓かどうかはわからないけれど、と言い

『魔力は自分の持つ器に入る分しか魔力を持つことはできないでしょう？だから、器を大きくするのではなくて、魔力を圧縮して、空いたスペースに魔力が増えていくようにする、ということです。つまり私は魔力の器は大きくはありません。魔力の濃度が高いんです。』

A様は、わかっていただけましたか？と、不安そうにこちらを見る。
私とサリバン様はその特訓法がとても危険だということを知っていた。サリバン様はとても慌てた様子で、

sr「ほんとうにそれをやっているのかい？！」

と言い、A様に詰め寄った。するとA様は戸惑ったように、

『お母さんたちが、私たちが仕事に行っている間は魔力の圧縮をして、魔力の量を増やしなさいって言っていたから、、、』

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文字数が、、、
続きます。