【魔d!】この世界で再び (ページ45)

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35話考え事ページ45

tn side

『あ、あれ、欲しい』

そう言ったAは、沢山の景品がある中で、隅の方にひっそりと置かれていたピンバッチを指差した。

そのピンバッチを見た途端俺はびっくりした。

何故ならそのピンバッチは前世でAがシャオロンにあげたものにそっくりだったからだ。

オスマンもそれを見て驚いている。

グルさんはとっくに気がついていたようで、真剣な顔で、考え事をしていた。

何故気がついていたのかわかったのか、というと雑貨屋さんでのことだ。

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欲しいものも買い終わり、店に外で待っていたときだった。

tn「グルさん？」

gr「......」

tn「おーい、グルさん？」

グルさんは何か考え事をしていたようで、顔の前で手を振りながら話しかけると、

gr「...！すまない。少し考え事をしていた」

と言った。

しかしグルさんはまた直ぐに黙り込む。

tn「何考えてるん？少しは頼れや？」

gr「！...わかった。話そう」

そう言ってグルさんは話し始めた。

gr「～～ということだ。」

グルさんが話した内容は、

色々な店を見るが、前世に関係のあるものが多すぎる、ということ。

ともさんの店だけではなく、他に店にも俺らには関係がなくても他の国のやつらが使っていたものに似ているものをおいている店があったそうだ。

gr「ここに店にもほら、あれとか。」

グルさんはそう言いながら懐中時計や寝袋を指差す。

tn「あー、なるほど。ってオスマン、あいつあの寝袋と懐中時計買ってるんやけど」

gr「はぁ！？」

グルさんはそんな怪しいもん買うなや、と呟いた。

しばらくするとオスマンは店から出てきた。

と思ったのだがなかなかオスマンが出てこないため店を覗く。

すると、店から出てきたと思ったオスマンは店の出口付近でぼーっと突っ立っていた。

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続きます。