【魔d!】この世界で再び (ページ29)

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22話頭痛その2 ページ29

A side

マンちゃんへの挨拶をしていたときのことだった。

マンちゃんは私のドレスをじーっと見ていたと思ったら、少し顔を顰めたのだ。

マンちゃんの今世での家系は外交官のようなものをしている家系で、ポーカーフェイスに長けている家系だ。

前世でもそうだったマンちゃんは、付き合いの長い私たちだと少しの表情の変化でもすぐに気がつけるようになっていた。

だってよくマンちゃんは体調が悪くてもポーカーフェイスが崩れるまで我慢をしてしまう。

今世では違うかもしれないが、あの顔は、前世で頭が痛いときにする顔に酷似していた。

私は咄嗟に、

『！おじいちゃん、私、トントンとオスマン様と一緒に少しお話がしたいです。私が使わせていただいている客室に行っても構いませんか？』

と聞いた。トントンは不思議そうな顔を一瞬するも、私が一瞬マンちゃんの方に視線を送ったため気がつき、

tn「？...！あの、俺もそうしたいです！父さんいいですか？」

と言ってくれた。

おじいちゃんと当主様は気がついていないようだったが、許可はもらえたのでマンちゃんの手をひっぱり、部屋へ向かおうとした。

マンちゃんは行く直前に、あの！俺！と言い私を止めようとした。しかし私が

『頭、痛いでしょ？早く来て(小声)』

と言うと驚いた様子で

「！わかりました。」

と言った。部屋に着き、ベットに寝かすとすぐに寝てしまった。

tn「寝てしもうたな。でもオスマンがあんなに表情崩すんは見たことがなかったからなぁ。焦ったわぁ」

『表情を崩す前、私のドレスを見てた気がするんだよね。記憶が蘇る前兆かな？』

tn「あー、ちなみに俺の時は、マフラー見ただけで頭、痛なったで。」

『そうか。私は夢で思い出して起きた後に頭痛があった。もの見ただけで頭が痛くなることはなかったかな』

tn「起きた後は俺もあったわ。うーん、法則がわからん。なーんかありそうな気がすんねんな。」

『グルちゃんに期待だな。』

そう話していると、話が終わったのかおじいちゃんたちがやってきた。