【魔d!】この世界で再び (ページ24)

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18話決断ページ24

A side

あの辛い挨拶が終わり、おじいちゃんと当主様のお話が始まっていた。

主人「～～～～それでですね、明日はフューラー家とベーテン家がいらっしゃいますので正装でよろしくお願いしますね。」

sr「わかった。じゃあ、夕飯にさせていただくね。」

主人「はい！夕飯は私どもとは別々で、私どもは後でいただきますので。それでは」

そう言い主人とトントンは部屋から退出した。

私はオペラさんを呼んだ。

『オペラさん。前に買ってもらった真っ赤なマフラーを、トントン...様にプレゼントしたいんです。箱か何かに入れてもらえませんか？』

メッセージカードも入れたいです、そう言うと、

op「かしこまりました。」

と言い部屋から出て行った。

sr「あのマフラーって一回もつけたことないよね？どうしてあげようと思ったの？」

『うーん。なんでだろう？あげなきゃって思ったの。』

私はそう言ったが理由なんてわかりきっている。思い出して欲しいからだ。私は誰かにあげたもの、もらったものを手に入れ記憶が蘇った。昨日、もし覚えてなかったらあげると決めていた。

あのマフラーは前世ではトントンにあげた。だから今世でもあのマフラーはトントンにあげる。そしてトントンは覚えていなかった。だから私は決断し、オペラさんにお願いしたのだ。

sr「そう。Aちゃんがいいならいいけど、後悔してないね？だってあのマフラー気に入ってたでしょ？」

『大丈夫。後悔しない。』

私がいつになく真剣の言ったため、おじいちゃんは微笑んでそっか、と言いこの話は終わった。

そのあとマフラーを入れた箱とメッセージカードをオペラさんが持ってきてくれた。

私はメッセージカードを書きマフラーの下に入れた。ご飯を食べ終え戻ってきた当主様にトントン様にこれをとプレゼントを渡した。

理由を聞かれたが首を振り、言わなかった。

用意された部屋に戻りメッセージカードに書いた言葉を思い出す。

最初は普通に＂これをあなたに差し上げます。＂その後、前世の世界で使われていた文字で書いた。

〔私はあなたを覚えているよ。)