【魔d!】この世界で再び (ページ23)

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17話プレゼントページ23

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今日は数日後に行われるパーティーの合同主催者との対面だ。

相手は、サリバン様とサリバン様の孫であり、フェルノーラ家の当主である、A様である。

A様の名前を聞いたときに何故か懐かしい気持ちになったが、一度もお会いしたことはないはずなので気のせいだろう。

ついに対面の時間がきた。俺は父親に少し後から来い、と言われていたので少し遅れて応接室に向かった。

ノックをし、部屋に入るとサリバン様と同い年とは思えないほど落ち着いた雰囲気、いや、何故か跪いてしまいたくなるような、今すぐに屈してしまいたくなるような、そんな雰囲気を持った少女がいた。

彼女も俺を見ていたのか、バッチリと目があってしまった。何故か彼女は少し動揺していた。

俺は別に目を合わせている必要もない、と思いふいっと目を逸らした。

俺は挨拶をし、少しそっけなかった気もするがまぁええか、と考えながら父親の横に座った。

『...フェルノーラ家の当主、そしてサリバンの孫、Aです。よろしくお願いします。シュバイン家当主様、トントン様。』

A様がそう挨拶をした時だった。何故かすごく胸が苦しかった。悲しかった。

なんでなんや？

その後の話も全然耳に入ってこなくて、そのまま就寝時間になってしまった。

そして父親が夕ご飯の後俺を呼び出した。

父親の部屋に向かうと、父親の机の上に、プレゼントボックスが置いてあった。

「これはA様がお前にプレゼントだそうだ。ただ、理由は教えてはもらえなかったがな。明日お礼を言えよ」

父はそれだけ言うと俺にプレゼントを押し付けて、早く寝ろよ、と頭を撫でて部屋から出て行った。

部屋に戻り、箱を開けた。

そこには真っ赤なマフラーが入っていた。マフラーの下にはメッセージカードのようなものも入っていた。

その時だった、ズキッと頭が痛くなり、

『私は、気持ち悪いとは思わない。綺麗だと思った。』

『私の意見を否定するのは、私の意見が明らかに間違っている時と私より世界を見たことがある人言う時だけだから。』

『これあげる！任務頑張ってね！』

誰かの懐かしい声が頭の中で響く。

思わずマフラーを持ったままベットに倒れこんだ。

すると少し良くなり、そのまま寝てしまった。