. 《?? side》 ページ46
in 屋上
「はい！順調ですよ〜？かの有名なAさんも来ましたし」
今もなお、ヘスリヒが世界の大半を支配しているとは思えないほどの穢れを感じさせぬ夜に、至って明るい声が響く。特徴的な明るい色の瞳が闇夜に輝き、虚空に向かって明るくそう喋る様子は不気味に感じるほかなかった。
彼の声が響いた後、沈黙が訪れ、彼の表情は先程よりもさらに恍惚としたものになっていく。まるで詐欺師が騙す事に成功した後のように。
「...はぁい。ほんと、終わったら全部教えてくださいよ〜？まぁ、ちゃんとやるんですけどね！」
んふふ、と楽しそうに笑った彼はそう言うと、でもそろそろ帰りたいですね〜と付け足し、建物の中に戻っていった。
《......全ては私の
in ??
「はぁ〜...今度は一体なんなんや？」
暗い室内で、背後から差し込む月の逆光で顔の見えぬ男に、呆れたような声色で話しかける男。話しかけた方の男は立っており、逆光で顔の見えない男はアンティーク調の美しくも古びた執務机の椅子に座っていた。
座っている男は話しかけられたのにもかかわらず、不敵な笑みを浮かべたまま動かない。そんな様子に話しかけた男は再び溜息をつく。
「......そうか。後々は吸収する。次回はもっと有益な情報をくれ。もう暫く頼んだ」
誰に話しかけたのか、笑みを浮かべたままそう話す男はそう言い終えると立ち上がり、話しかけてきた男と目を合わせる。目が合うと、立っていた男はまたもや溜息をつく、がしかしその表情は心なしか喜びや、嬉しさの感情が見え隠れしていた。
「...全ては私の
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年1月25日 22時
