【d!】終末世界 (ページ38)

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「ほんま大先生きしょいわ～あ、どうもシャオロンでーす！ハオプトロレ所属のズーハーです！宜しくな！」

先程鬱さんになかなか辛辣なツッコミをしたニット帽の青年ことシャオロンさん。シャオちゃんでもシャオさんでもええで～と言う彼のお言葉に甘えて、私はシャオさんと呼ぶ事にした。

彼はどうやら運動神経がいいらしく、悪夢が始まる前までは野球をやっていたらしい。他のメンバーに比べて顔立ちが中性的で、ニット帽を外した時には何故かは分からないがショートボブの髪型になりほぼ女の子だった。女子の私より可愛いってなに？

「あぁ、ひとらんらんです。呼び方は長いからご自由にどうぞ。ハオプトロレ所属、ズーハーです。宜しくね」

あまり意識はしていなかったが、西側の訛りで喋る彼等だが、私やナタリーと同じ東側の喋り方のひとらんらん。見た目は随分と男前で、特徴的なのは赤いバツ印の付いたマスクをつけていることだ。ちなみに呼び方はらんさん、と呼ぶことにした。

それにしても西側の人間と東側の人間が一緒に行動しているなんて珍しい、なんて考えていれば、どうやら家の都合で東側から西側へと引越しをしたらしかった。まぁ、確かに喋り方って治そうとしなきゃ治らないしね。

「次は私ですね。改めましてAさん。エーミールと申します。ハオプトロレではヴァイセを務めております。ですが戦闘も多少はできます。宜しくお願いしますね！」

モノクルに茶色のロングコートを身に纏い、何故かステッキを持つエーミールさん。ゾムさんがエミさん、と呼んでいたので私もそう呼ばさせてもらおうと思う。彼のことは一度、何処かで見たような気もするが、気の所為だと思う。