【d!】終末世界 (ページ37)

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『どうも、Aです。最初はここの研究所での手伝いをしてました。で、その後そちらの兄さんという方がつい最近まで潜入調査をされていたクランに居ました。現在は少しのズィーガーの期間を経て、この研究所に所属してます』

パチパチパチ...

意外と大きな拍手をもらった私は、そう言い終えた後すぐにペコっと頭を下げて座る。相手には特段驚いた表情は見られなかったため、こちらの情報はやはりある程度知っているのだろう。

この前コネシマさんにあった時もそうだが、情報を信じていないだけで、ないわけではないのだ。少数でやっているだけあって、優秀なメンバーが揃っているのだろう。

「あ、はぁい！コネシマです！Aさんこの間はほんますんませんっした。改めて少人数クラン“ハオプトロレ”のリーダーコネシマです！！よろしくお願いします！！」

私の次はコネシマさん。どうやらシッマ、というのはあだ名らしい。彼は私にきっかり謝罪し、戦場に響きやすいであろう大きな声でそう自己紹介した。

ちなみに役職はズーハー。私とのいざこざを他のメンバーは知らないらしく、コネシマさんの謝罪にまたもやイライラしているナタリー。

それを見て、お前ほんまに何やったんや...とゾムさんが頭を抱えている。なんか...御愁傷様デス...

「ん、次僕？あぁ、どうも僕ですぅ～鬱です～大先生とか鬱くんって呼んでな！僕もハオプトロレのメンバーです～よろしゅうなぁAちゃん♡」

コネシマさんの次はニコッと笑顔でそう言った鬱さん。ちなみにハイルクンストやで～と付け足す彼は随分とヘラヘラ、というか掴み所のない話し方をする。まぁ、正直言えば苦手なタイプだ。

ちなみに彼は自己紹介の後すぐにニット帽を被った青年にきっしょ、と言われている。鬱さんはその言葉にしんらちゅ...と返していて、自己紹介の時の雰囲気が嘘のように思えてくる。なんなんだこの人？