【d!】終末世界 (ページ29)

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単独侵攻ページ29

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私のフォルシュング研究所への所属が決まって約数日が過ぎた。その情報は瞬く間に変異型ヘスリヒの情報と共に広がった。私が元居たクランもその情報を掴んだらしいく、何度も連れ戻そうと研究所まで押し掛けてきた。

しかし、そのたびにくられ先生の実験台になったり、ナタリーにコテンパンにされて帰っていく。あ、ちなみに研究所に入ったんだからさん付けやめて、と言われたのでお互いに呼び捨てになってます。

そのクランは研究所に押し掛けたことや、リーダーたちが隠していた情報が公開されたことにより、そのことを知らなかったクランのメンバーたちは謝罪に来てくれたし、なんなら少し仲良くなった。

そして彼らも別のクランへと移籍し、そのクランは実力評価共に底辺まで落ちた。残っているのは私を襲おうとしていた屑男とリーダー、数名の幹部のみであり、クランは今では無いも同然となっている。

...しかし皆揃って何故か兄さんのことを覚えていなかった。

話は変わって現在。
あれから変異型ヘスリヒの発見報告はあるものの、実際に見てみたい、というくられ先生の要望により、私単体でのポルーションエリア侵攻が決まった。

ナタリーは護衛として研究所に残っており、何かあった時はくられ先生を守ることになっている。私は1人でポルーションエリアへと赴き、例の如くインカムとドローンによって研究所と連携を取る。ちなみにインカムは左がくられ先生で右がナタリーと繋がっている。

私が居なかった間に研究が進んだらしく、武器はより対ヘスリヒ戦に向いた武器となっていた。どうやらクリスタルの欠片を粉末状にし、ナイフの刃や銃弾に混ぜ込み、それをヘスリヒに使うと効果バツグンなのである。

この数ヶ月間でクリスタルの研究は進んでおり、くられ先生の研究は正攻法とは言えない方向からの目線で研究をしている。しかしそれ故にかなりの研究成果が出ていて、貢献度が高い。

正攻法でやっている研究所はあまり成果はでていないらしい。まぁ、このご時世だと法律なんて無いも同然だからね。そんなものを気にしていたらすぐにヘスリヒに支配されちゃうしね。

そんなことを考えながらも戦うこと数時間。少しずつ休憩を挟みながらもただ淡々とヘスリヒを斬り伏せては燃やし、斬り伏せては燃やし...もはや作業と化していた。