113話 誘惑パニック、無事完結！ ページ6
gr side
お菓子を取りに向かった奴らが帰ってくると、Aと俺の目の前に、次々とお菓子が積まれていく。
『わ！お菓子だ〜！』
顔を輝かせてそう言ったAを俺は膝に乗せ、
gr「沢山あるから食べると良い」
と言って頭を撫でた。
ついでに俺もお菓子を貰えば、羨ましそうに見ていた奴らもAに許可を得て貰っていた。
半ばお茶会と化したのだが、Aはお菓子を食べて落ち着いたのか、しばらくすると...
tn「グルさん、グルさん。A寝てもうたで...！」
Aを膝に乗っけていた俺は、カクン、カクン、と先程まで船を漕いでいたAの様子をトントンに聞けば、そう小声で教えてくれた。
gr「ほんまやwじゃあお前らも解散ということで。ありがとな」
俺はトントンの言葉に少し笑いながらも、小声でお茶会をしているメンツにそう言い、Aを横抱きにし、Aの寝室へと向かった。
Aの部屋には鍵が掛かっていたが、魔力での戸締りだったため、彼女の手をかざせば簡単に開いてしまった。
そのセキュリティの甘さに、少し不安に感じつつも、その甘さは俺らへの信頼がある故なのだろう。
そう考えながらもそっとAをベッドに降ろし、優しく布団を掛ける。
幸せそうな表情で眠る彼女の頬を思わずそっと撫でれば、
『たのしかった...』
と言った。
gr「！そうか...なら良かった」
...寝言、か。
急に言葉を発したAに俺は少し驚きながらもそう呟き、相変わらず幸せそうな表情のAの顔を眺める。
俺はそんなAの額に、チュッと口づけを落とし、部屋を出た。
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年1月30日 0時
