112話 誘惑パニック、解決へ ページ5
gr side
何を思い出したのか、Aはオスマンの言葉を聞いた後、ほんのり頬を染め、俯いたきり喋らなくなってしまった。
gr「あぁ、せや大先生」
そんなAを不思議に思いつつもそう言って大先生に話しかける。
ut「どしたん？」
gr「頼んでいたものを持ってきてくれないか？」
俺の声に振り返った大先生にそう頼む。
俺は大先生にAにあげる用のお菓子を作るように、とお願いしておいたのだ。
ut「あぁ、あれねwええよ。ちょっと待っとってな〜」
大先生は俺の言葉の意味がしっかりと理解できたようで、周りが疑問に思う中、そう言って総統室から出て行った。
gr「あぁ。なぁお前ら、甘いものないか？」
そんな有能な大先生に軽く返事をし、念の為に他の奴らにもそう聞く。
実はAの暴走は俺がAの好きなものをあげれば治るのだ。
まぁ、そのためにはAが俺のいうことをしっかり聞くようにするか、本人が暴走を自覚する必要があるのだが。
万が一のためにそう聞いたのだが...
kn「ないで」
バサッと切り捨てるようにコネシマがそう言った。
sha「お前ほんま心無いな〜！買ってきたらええやん！」
そしてすかさずシャオロンが煽りを入れ、狂犬よろしく揉め始める。
まぁ、いつものことなので周りは放置を決め、各々が甘いもの...と考え始める。
rb「ん〜情報管理室に、クッキーがあったとは思うんやけど...」
zm「俺は持ってないで！全部食った！」
os「トントン？まだ余りってあるん？」
tn「いや、この前あんさんらが全部食ってもうたやろ？だから無いで」
os「せやったわ...」
em「甘めの紅茶ならすぐに用意できますね」
sn「甘いもの取りすぎは良くないからね〜？」
ht「あ！じゃあ俺が野菜使ったスイーツ作るよ！待ってて！」
shp「あ、俺も手伝います」
ni「俺も手伝うで」
どうやらそれぞれがどう動くか決めたようで、ロボロとゾムは情報管理室に向かい、オスマンとトントン、エミさんは紅茶と机のなどの準備。
ひとらんらん、ショッピ、しんぺい神と兄さんは野菜を使ったお菓子作りをすることになった。
ci「じゃあコネシマさん、シャオさん一緒にお菓子買いに行きましょ！」
sha「せやな！行くでシッマ！」
kn「はいはい」
残ったメンツは売店にお菓子を買いに行くことになったようだった。
俺は俺とA以外居なくなった部屋で、だんだんと顔が赤くなっていくAを見て、こりゃあ思い出してるな...とニヤッと笑った。
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年1月30日 0時
