118話 勧誘 ページ11
A side
sha「っふ〜ここなら大丈夫やろ〜」
『確かに。このクローゼット(？)の中だったらバレないでしょ！』
zm「ほんまAもシャオロンもありがとうな！！！」
談話室に駆け込んだ私達は、目に入ったクローゼットに入り、一息つく。
ゾムはさっきの怒涛の弾幕で魔力をかなり消費したらしく、私の持っていた魔力回復の飴を舐めている。
談話室のクローゼットはかなり大きく、私達が3人入ってもまだ余裕があるほどだった。
そこで私達がゆっくりしていれば、また再びラッダァ先生の気配を感じ、息を潜める。
sha「やば...」(小声)
zm「お願いだから帰ってくれメンス」(小声)(懇願)
『やっぱおかしいってあの先生...』(小声)
クローゼットの扉の隙間から談話室内を覗き、部屋の中の様子を伺う。
すると暫く歩いた先生はキョロキョロと辺りを見渡すと、首を傾げ、何処だー？と言いながら談話室から出て行った。
zmsha「「『はぁ〜......』」」
私達はそれを確認し、盛大な溜息をついた。
楽しいとか思ってたけど、やっぱもうこんな鬼ごっこ嫌だ。あの先生怖すぎるもん。
そう思った時だった。
ガチャ.....
rd「みぃ〜つけた〜」
へ？
zmsha「「『ぎゃーーー！！！！！』」」
ラッダァ先生が扉を開け、ゾムの肩をガシッと掴む。
先程の絶叫で耳が少し痛いような気もするが、それよりもゾムが心配だ。
しかし。
rd「ゾム！我々師団を辞めてアスレチック師団に入ろう！！！」
んっ？
先生。そんなキラッキラな目で言われても困ります。
どうやらこのこわ〜い先生はただ勧誘がしたかっただけみたいでした。
勧誘なら普通にやって...お願いだから...
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年1月30日 0時
